読書は読解力に影響する? | ZENT進学塾

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読書量は読解力に影響するのでしょうか?

 

どうやら、そうとは言えないようです。

 

ぜんぜん本を読まないのに、読解が強い子もいます。

 

けれども、私はかなり関係は深いと思っています。

 

 

ほとんどの人は「読む」ということがわかっていません。

 

「文章読んで」というと、大半の子は、信じられない速度で読みます。

 

私の想定の時間の半分くらいで終わってしまう子がいます。

 

それをみると、大体の人は「読むの速いね!」と褒める。

 

もちろん、読むのが早いというのはいいことです。

 

が、それは本当に「読んだ」速さなのかというのは考えないといけません。

 

 

普段あんまり読まないのに読むのが非常に速い子は

 

全員が全員そうなわけではないのですが

 

問題の正答率は低いことがよくあります。

 

最近の子はこういう傾向がつよくあります。

 

理由はさまざまです。

 

・記号や画像で意思疎通する文化

→絵文字やラインのスタンプ、Instagramなど

・情報を受け流すことに慣れてしまっている

・読まないほうが効率がいい

 

それぞれ細かく書くと面倒ですので、簡潔に。

 

一つ目は読まなくても一目でわかる記号が世の中に溢れているということ。

 

二つ目は、日々沢山流れてくる情報を読むのは大変なので、ラジオ的に聞き流したりしているほうが楽であるということ。

 

三つ目は、公教育の問題が簡単すぎるから、読まなくても答えが分かってしまうということです。

 

他にもたくさんありますが、とにかく、「読む」ということが意味をなさないんです。

 

こうして、「読む」ということを知らない子が増えます。

 

早い話が、「読む」ではなく「読み流す」なのです。

 

ラジオを聞くようにその瞬間の言葉にだけ反応し、重要っぽいもの、自分が興味のあるワードにだけ反応する。

 

結果、全体像は捉えていないという状態になり、細かい部分も覚えていない。

 

細部まで見るという事をしていないんです。

 

 

読書が好きな子は、基本的に「読む」という行為そのものが好きなので

 

自分の体験として読むことがどういうことか身についているように感じます。

 

だから、読解が出来る傾向にあるのではないかと思います。

 

 

 

「読む」という行為は以前も書いたと思いますが

 

筆者との対話です。

 

みなさん、目の前の人と話しをするときに

 

適当に流したりはしないですよね?

 

それと同じ行為なんです。

 

対面でない分、表情や感情は分からない

 

だからこそ、一言一句逃さずに、意味を考え、状況を想像しながら「読む」んです。

 

「読む」ということをもっと深く考えましょう。