憂慮すべきこと | ZENT進学塾

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コロナ自粛が続き、学校が無くなって早二ヵ月が経とうとしています。

 

学力面の憂いはもっともなのですが

 

私にはもっと憂いていることがあります。

 

 

それは、子どもの精神的な成長はどうなるの?

 

ということです。

 

 

学校というのは、同年代が100人単位で集まる非常にレアな環境です。

 

その中で子どもたちは気の合う仲間、気に食わない人に出会い

 

人間関係で葛藤し、成長します。


 

でも、このまま自粛が続けばどうなるでしょうか。

 

すでに、新入生としてほぼ顔を合わせることなく一ヵ月が経ちました。

 

クラスの行事もありません。

 

小学校、中学校になって初めて知り合う人もいたはずです。

 

 

自粛でも、外へ出て遊んでいる子は見かけます。

 

でも、それってもともとの知り合い、友達ですよね。

 

学校が始まれば、新たな交流はあったかもしれません。

 

あるいは、上記のように中には気に入らない奴もいたことでしょう。

 

でも、この期間、子どもたちはもともとの知り合い、仲の良かった友人との付き合いしかありません。

 

 

わざわざ嫌いな相手と交流する必要もないので。

 

でも、学校はそういうわけにはいきません。

 

イヤでも行けば、顔をみなければならない。

 

 

私は

 

自己は人間関係から導き出される関数だと思っています。

 

人間関係の網の中で人は成熟し、自己たる。

 

その自己の形成には様々な人とのふれあい、葛藤が必要だと思っています。

 

気の合う人としゃべり、気に食わない人を見てイラつき

 

時に、気に入らない人と共に共同作業することになり

 

時に、仲の良い人と共同作業をして衝突し

 

そういう人との関係性というものが必要ではないでしょうか。

 

 

学校って、そういうことが出来る場だと私は思うんです。

 

 

オンラインで交流していたとしても同様です。

 

オンラインはその気になれば、交流を簡単に排除できてしまいます。

 

ブロックすればいいだけですので。

 

しかし、生身の身体の交流はそうはいきませんよね。

 

 

我々大人は、大きな影響はないかもしれません。

 

ですが、子どもの一ヵ月、三ヶ月、半年は

 

大人の数十倍の成長が起こり得る時期です。

 

特に成長期の子はそうです。

 

 

学校が無くなってしまったために、その機会が失われようとしています。

 

これが私が最も憂いていることです。

 

まだ、そこまで大きな影響はないかもしれません。

 

けれど、こういう影響が目に見えて出てくる可能性があるとしたら

 

それは一年後とか二年後とか、かなり先のことです。

 

どーせいずれ経験します。

 

けれど、あるべき時にそれが無かった

 

というのは、とてつもなく大きなことではないかと思います。

 

 

私はどちらかというとマイナスに考えがちですが

 

そうでないとは言いきれません。

 

このまま休校が続かないことを切に祈る次第です。