承認を求める社会 から派生 ~負荷とリアルな経験~ ⑧ | ZENT進学塾

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【社会性を失う子どもたち】

 

前回の続きです。

 

外で遊ぶことと「コミュ力」とではどのような関係があるのでしょうか。

 

内閣府の研究結果に「道で遊んでいる子の方が公園で遊ぶ子より社会性がある」というものがあります。

 

細かくは省きますが、簡潔にまとめると

 

道で遊ぶ子の集団は年齢層がバラバラな場合が多く、その中で社会性を身に着けていくということだそうです。

 

年齢が上がっていくと仕切り役になったり、サポート役に回ったりと、行動を子どもたち自身が無自覚に律することが増えていくようです。

小さい子を見ているとわかりますね。

自分より小さな子の面倒を見たがる傾向が強くあります。

さらに道で遊ぶということは、近隣の人と触れ合うことを意味します。

そういったことも、子どもの成長にとっては重要な要素です。

 

 

公園での遊びの場合を考えてみましょう。

 

公園に行く場合は学校やメールで待ち合わせしていくかと思いますが、その場合は学年がバラバラな集団で向かうことはほぼ無いでしょう。

 

どちらが複雑な交流になるかは自明ですね。

 

私の家の前にあった「遊び場道路」ではすぐ横に駄菓子屋があったせいもあると思いますが、いろいろな近所の子が集まっていましたし、中には名前も知らない子もたくさんいました。

 

ところが、道で遊ぶ環境は無くなっていってしまっています。

 

公園で遊ぶ場合は道よりは交流が閉じているかもしれませんが、それでもまだ、ほかのグループと鉢合わせて場所取りで揉めてみたり、一緒に遊んだりということはありました。

遊んでいてほかの人に害を与えてしまい怒られたこともあります。

近年ではそれすらもなくなっていってしまっています。

迷惑かけて怒られればいいじゃないって思うのですけれど。

 

 

では、そういった環境にいない子どもたちはどう育つのでしょうか。

 

今の子どもたちの世界はネットの世界とは裏腹に閉じています。

知らない誰かとのリアルな交流が無いのです。

人見知りの子が多くなっています。

周りに情報はあふれていて、本もたくさんあるはずなのに語彙力も低下しているなと感じます。

 

そして、なにより怖いなと感じているのは外の世界での経験を知らない子が多いことです。

 

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