<前回>の続きです。
学習習慣こそ、学力向上の最大の武器となることをお話ししました。
当塾の中学1年生の目標を、まず学習習慣の定着にしているのも
これが大きな理由です。
中学入学時から学力が高い子は、長時間勉強している子ではなく、
学習習慣がついていて長期的に勉強している子です。
具体的な例として、
テスト1週間前から勉強してテスト後に何も残っていない子、
テスト1カ月前から勉強してテスト後もある程度覚えている子。
この差が学習習慣の有無による差です。
その学習習慣をつくる為の入り口として、ご褒美で釣るという
行為は悪くないという話をしました。もちろん、やり過ぎが
毒になるのは言うまでもありませんので、バランスが大切です。
しかし、いつもご褒美が出せる、経済的に余裕のある
ご家庭ばかりではないのが昨今の状態です。
ご褒美以外に、勉強させられる方法はないのか?
ダイヤモンドZaiの記事をご覧ください。
雑誌でも指摘されているとおり、子どもが最も多くの
時間を過ごすのは、まず間違いなく家庭であり、
家庭で学習習慣を身につけさせられるかによって
基礎学力というものは大きく異なってきます。
子どもは親の背中を見て育ちますから、勉強や読書をしない
家庭ではそのように育つ傾向があります。
テレビなどをよく見る家庭ではテレビをよく見る子に育つという
パターンもありますね。
こう考えると、自分が子どものためにいろいろと勉強することが
一番子どもを勉強させる方法なのかもしれません。
しかし、この記事は鵜呑みにしてはいけません。
そばで勉強を見てあげるのは効果的ですが、
ここに子ども年齢が関係してくることを忘れてはいけません。
イラストの子どもは小学生ぐらいです。この家庭で寄り添う
教育法が通じるのが小学生ぐらいまでだからです。
例えば、中学生男子15歳が、この光景を許容しますか?
一般的な男子は、まず許しません。
邪魔で邪魔で仕方がないはずです。
中学生の場合、一度テストなどで痛い目を見てから気づき、
苦しみながら学習習慣を身につけていくケースが多いです。
しかし、親としては失敗してほしくないのが本音です。
でも、時には「失敗させ、それを見守ること」も必要です。
親には失敗することが見えていても、人生経験の浅い
中学生にその失敗は見えませんから。
大事なのは、失敗した後です。
「見守る」のですから失敗した後のことを考え、
子どもと事前に話をしておく必要があります。
定期テストで〇〇点を下回ったら塾に行くこと、
勉強時間を増やすこと……etc。
性格や学習環境などによっても対応方法は違いますので、
最寄りの塾にご相談されるのもよいかと思います。
今回の雑誌を用いたお話は以上となります。家庭での
学習環境などを改めてお考えいただく機会となれば幸いです。
では、またの更新で。