Android Googleアカウントの乗っ取り防止の2段階認証 | パソコン・テクニカル

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メールや連絡先、写真など重要なプライバシー情報が

集まりがちなGoogleアカウント。

乗っ取られて情報漏えい、なんて被害は絶対に避けたい。

Googleが以前にリリースした新しい認証方式を利用して、

なるべく手軽に乗っ取り対策をさけましょう。

Android端末向けに解説

 

★解説

 

Googleアカウントが何者かに乗っ取られた、

というニュースがしばしば報道される。

もしGoogleアカウントが乗っ取られたら、

メールや連絡先、写真といったプライバシー情報が

漏えいしたり、スパム送信の「踏み台」にされたり、

といった深刻な被害を受ける危険性がある。

アカウントの乗っ取りは何としても防ぎたいです。

 

そこで活用したいのが、Googleが無償で提供している

セキュリティ対策機能だ。

特に「2段階認証」と呼ばれる機能は、

たとえパスワードが攻撃者に漏えいしても、

ログインされる(乗っ取られる)危険性を

大幅に下げてくれる。

 

2016年頃に、Googleは2段階認証に必要な

「2つ目の認証」をもっと簡単にした

新たな認証方式をリリースしました。

従来は「確認コード」などと呼ばれる6桁の

ランダムな数字をいちいち入力する必要があって

面倒だったのに対し、

新方式ではAndroidスマートフォン/タブレットなら

1~3回程度のタッチ操作で簡単に

2つ目の認証を完了できます。

 

★操作方法

 

まだGoogleアカウントで2段階認証を設定したことがない

ユーザーを前提として、Android端末を使って

2つ目の認証を実行できるようにする

全手順を解説します。

 

 

★Android端末に求められる条件

 

Googleアカウントの新たな2段階認証の方式

Googleからのメッセージ」(英語ではGoogle Prompt」。

以下ではGoogleメッセージ」と略す)を

Android端末で利用するには、

その端末が次の条件を全て満たしている必要があります。

 

・「Google Play開発者サービス」アプリを「最新版」に更新している

 

・インターネットに接続されていて、プッシュ通知を受け取れる

 

Googleメッセージでは、Google Play開発者サービスに対する

プッシュ通知を用いて、ログイン要求があったことを

ユーザーに伝えつつ、ログインの承認を実行しましょう。

 

また、必須ではないけれど、同じ端末が

次の機能も持っていた方がよいでしょう。

 

・SMSなどのテキストメッセージを受信できるか、

または音声の受話ができる

 

これらの条件から、スマートフォンもしくは携帯通信の

可能なタブレットが必要です

(携帯通信ができないWi-FiモデルのAndroidタブレットだと

プッシュ通知は常時受信できず、使いやすくはないです)。

 

 

1.Google Play開発者サービスのバージョンを確認する

 

まずは条件の1つである、Google Play開発者サービスが

「最新版」かどうかを確認しましょう。

 

最初に、用意したAndroid端末で

インターネットに接続してから、[Google Playアプリを

起動して数分待ってみる

これで自動的にGoogle Play開発者サービスが

オンラインで最新版に更新されます。

 

次に[設定]アプリを起動し、[アプリ]-[すべて]

タブを開き、「Google Play開発者サービス」を

探してタップすると、そのバージョンが表示されます。

 

 

2.Android端末にGoogleアカウントをセットアップする

 

対象のGoogleアカウントからのログイン通知を

Google Play開発者サービスが受信できるように、

そのアカウントをセットアップします。

 

それには[設定]アプリから「アカウント」-

[アカウントを追加]をタップし、

2段階認証を設定したいGoogleアカウントを追加します。

 

対象のGoogleアカウントをAndroid端末に追加

 

 (1)下にスクロールして[アカウント]という見出しを

見つけておく。

Android OS 5.0以降なら

[ユーザー設定]-[アカウント]をタップしておく

 

(2)[Google]をタップすると、

追加済みのGoogleアカウント一覧が表示される

([Google]がない場合はGoogleアカウントが全く未登録)。

2段階認証を設定したいGoogleアカウントが既に追加済みなら、

2段階認証の設定に進む。

 

(3)[アカウントを追加]をタップする

 

 

(4)[Google]をタップする。

 

 

(5)[既存のアカウント]ボタンをタップする。

 

 

(6)2段階認証を設定したいGoogleアカウントの

メールアドレスとパスワードを入力する。

 

(7)このボタンをタップすると、

(8)のダイアログが表示される。

 

(8)規約やポリシーを確認したら

[OK]ボタンをタップする。

 

 

ログインに成功すると、この画面が表示される。

 

(9)同期する必要がないデータがあれば、

チェックを外してオフにする。

 

(10)このボタンをタップすれば、設定は完了です。

 

以上でGoogleアカウントの準備は完了です。

 

 

★Googleアカウントの2段階認証を有効にする

 

次はWebブラウザを使って、Googleアカウントの

2段階認証を有効化にする。

 

Googleの2段階認証を初めて有効化する場合、

SMSなどのテキストメッセージまたは音声通話で、

「確認コード」と呼ばれる

ワンタイムパスワード(6桁の数字)を

受け取る必要があります。

 

これらはGoogleメッセージ用端末とは

別の端末で受信してもよい。

もっとも、これらの認証方式は、

万一Googleメッセージ方式が使えなくなったときの

代替手段として利用できるので、

Googleメッセージと同じ端末で受け取れるよう

セットアップした方が使いやすいでしょう。

 

以下でも、同じAndroid端末で全て受け取るという

前提で説明します。

また以下の操作では全面的に

Chromeブラウザを利用してます。

 

Googleの2段階認証を有効にする

 

これはAndroidスマートフォンのChromeブラウザで

Googleアカウントの2段階認証の

設定ページを開いたところです。

Googleアカウントでのログインが求められる。

 

(1)2段階認証を設定したいGoogleアカウントの

メールアドレスを入力して、[次へ]ボタンをタップする。

 

 

(2)パスワードを入力して[ログイン]をタップする。

 

 

ログインに成功すると、「2段階認証プロセス」という

画面が表示されます。

 

(3)下にスクロールして、[開始]ボタンを

見つけたらタップする。

 

 

 

(4)必ずパスワードの再入力が求められるので、

指示に従ってパスワードを入力してログインする。

 

 

ここからが本来の2段階認証の設定です。

下にスクロールして「スマートフォンの設定」という

見出しを見つけておく。

 

(5)確認コードを受け取るスマートフォンあるいは

携帯電話の電話番号を入力する。

国別番号(「81」など)は不要です。

 

(6)2つ目の認証に用いる確認コードを

SMSで受け取るなら、こちらを選ぶ。

SMSの受信に何かしら制限を設けている場合は、

 

(8)をタップする前にその制限を解除すること。

 

(7)確認コードを音声で伝えてもらう(

Googleから電話がかかってきて確認コードを喋る)

 

(8)[試す]をタップする。

 

上記の[試す]をタップしてから数秒~数十秒ほどすると、

上の画面で指定した電話番号の端末に、

選択した方式でGoogleから確認コードが届くので、

記憶するかメモしておく。

その後、再び先ほどのWebブラウザに

戻って設定を完了させましょう。

 

 

確認コードを入力してウィザードを完了させる

確認コードをメモしたら、再び先ほどのWebブラウザに戻る。

 

(1)確認コードを伝える手段と宛先の電話番号が表示される。

 

(2)届いた確認コード(6桁)を入力する。

 

(3)[次へ]をタップする。

 

(4)確認コードが届かなかった場合は、[再送信]をタップして、

再び確認コードの到着を待つ。

 

(5)再送信を何回しても確認コードを受け取れない場合は、

[戻る]をタップして、もう1つの通知手段に切り替えてみよう。

 

 

確認コードが無事に確認されたところ。

 

(6)[オンにする]をタップする。

 

 

(7)このメッセージと[オフにする]ボタンが

表示されたら、2段階認証の有効化は完了です。

 

以上で2段階認証を有効にする作業は完了です。

この時点で2つ目の認証方式は、

SMSまたは音声のいずれかです。

 

 

 

 

2つ目の認証をGoogleメッセージ方式に切り替える

 

次に、2つ目の認証方式をGoogleメッセージに切り替える。

これもWebブラウザで作業できます。

 

2つ目の認証をGoogleメッセージ方式に切り替える

 

これはAndroidスマートフォンのChromeブラウザで

Googleアカウントの2段階認証の設定ページを開いたところ。

Googleアカウントでのログインが求められます。

 

(1)2段階認証を設定したいGoogleアカウントの

メールアドレスを入力して、[次へ]ボタンをタップする。

 

 

(2)パスワードを入力して[ログイン]をタップする。

もし、この直後に2段階認証が求められたら、

指示に従って確認コードを入力する。

 

 

ログインに成功すると、「2段階認証プロセス」という

画面が表示される。

 

 (3)下にスクロールして

「予備手順の2番目を設定」という見出しを見つける。

 

 

(4)「予備手順の2番目を設定」の下にある

「Googleからのメッセージ」という項目を見つけたら、

そこにある[電話番号を追加]をタップします。

ただし、原則としてこの後に電話番号を

入力することはないです

(本来は「スマートフォンを追加」という意味だと思われる)。

 

 

(5)[開始]をタップする。

 

 

下にスクロールして「スマートフォンの追加」という見出しを見つける。

 

(6)このAndroid端末に付けてあった名前が

表示されていることを確認する。

別のスマートフォンの名前が表示されていたら、

タップして選択し直すこと。

もし「お使いのGoogleアカウントに接続された

対応するスマートフォンが見つかりませんでした。」と表示されたら、

前述の手順でAndroid OSに追加したGoogleアカウントで

このWebブラウザにログインしていること、

およびGoogle Play開発者サービスが

前述のバージョン以降に更新されていることを再確認します。

 

(7)セキュリティのため、端末を他人に

操作されないように画面ロックを設定した方がよいです。

 

(8)(6)を確認してから[次へ]をタップします。

 

 

こからは実際にGoogleメッセージを受け取って

認証できることを確認する。

1つ前の画面で[次へ]をタップしてから数秒~十数秒で、

2段階認証のための通知がこの端末に届きます。

すると、この画面が現れます。

 

(9)[はい]ボタンをタップする。

 

 

(10)先ほど[はい]ボタンをタップしたことで、

2つ目の認証に成功したことを表している。

この後、自動的に次の画面が現れる。

 

 

この画面が表示されたら、

Googleメッセージ方式への切り替えは成功です。

 

(11)[完了]をタップする。

 

 

 

最初の「2段階認証プロセス」の設定ページが再び表示されます。

 

 (12)「Googleからのメッセージ」すなわち

Googleメッセージ方式が「デフォルト」であり、

通知先としてこのAndroid端末の名前が

表示されていることを確認します。

 

以上でGoogleメッセージ方式への切り替えは完了です。

 

 

 

★Googleメッセージで認証してGoogleにログインする

 

それでは実際にGoogleメッセージでのログインを試してみよう。

 

Googleメッセージを有効にした場合のGoogleへのログイン

これはWindows PCのWebブラウザからログインする例。

他のプラットフォームやアプリでも手順はほぼ同じです。

 

(1)従来と同じくアカウント名とパスワードを

入力していって、[ログイン]ボタンをクリックする。

 

 

 

(2)Googleメッセージを有効にしていると、

このように通知先のAndroid端末の名前が表示される。

 

(3)このPCで以後、Googleメッセージなしで

ログインできるようにするには、

[このパソコンでは次回から表示しない]にチェックを入れてオンにする

(Google Apps for Workの場合、

無期限ではなく30日後に再び2つ目の認証が求められる)。

 

 

次に、前述の設定を済ませたAndroid端末の通知を確認する。

端末の状態によっては、すぐ下の画面ではなく

Android端末で通知を受け取って認証する」の画面が

直接現れることもあります。

 

Android端末で通知を受け取って認証する

これは通知先のAndroid端末のロック画面。

 

(1)これがGoogleメッセージの通知アイコン。

Googleへログインしようとすると、

2つ目の認証のためにこのような通知アイコンが表示されます。

 

(2)画面上端から下へスワイプして、通知一覧を表示させます。

 

 

通知一覧を表示させたところ。

 

(3)Googleメッセージの通知。これをタップします。

 

 

(4)ログインしようとしているアカウント。

 

(5)ログインを許可するには、[はい]ボタンをタップします。

 

 

上の画面で[はい]ボタンを押してから数秒後、

ログインが成功して自動的にGoogleのWebアプリ

画面が表示されるはずです。

 

もし、数秒~数分前にログインしようとした覚えが

全くないのに上の画面が表示された場合、

何者かが勝手に(4)アカウントでログインを

試みている可能性がある。

そんなとき、絶対に[はい]ボタンを押さず、

[いいえ]ボタンをタップしてログインを拒否する

さらに、パスワードが漏えいしている

可能性があるので、パスワードの変更も検討すること

 

 

★Android端末には画面ロックを設定しよう

 

2つ目の認証をセットアップしたAndroid端末は、

パスコードあるいは生体認証などで画面を

ロックできるようにするのが望ましいです。

もし、そのAndroid端末が悪意のある何者かに操作されると、

せっかくセットアップした2段階認証が

容易に突破されかねないからです。

 

画面のロックは、設定アプリの「ユーザー設定」-

[セキュリティ]-[画面のロック]でセットアップできます。

指紋認証など生体認証については、

スマートフォン/タブレットの機種によって

独自の設定UIが用意されている場合もあるので、

詳しくはその機種のマニュアルを参照してください。

 

 

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