長男を呼んで、「テキストをもう一度見て確認して」と言いました。
そしたら、長男、「本当に電気通すの?」と、小学校の理科の授業で作ったという回路セットを持ってきて、まずはえんぴつの芯に導線をかませて、電気がつくか試しました。
何度かトライするも、つかない。
次に、シャーペンの芯を何本か導線にかませて、電気がつくか試しました。
でもつかない。
しかし、角度を変えながらやっていると、
「シャーペンの芯がむっちゃ熱くなってきた」と言ったかと思ったら、「電気がついた!」と。
「えんぴつの芯は電気を通すね。よくわかった。もう絶対間違えない」
と。
それを聞いて、
「テキストを確認しといて!」と言ったこと。
回路セットを出してトライしようとした長男に、
「どうせ再現なんかできないんだからやってもムダじゃない?」と思ったこと。
間違っていたなあ、私。
と思いました。
効率を考えれば、テキストを確認して覚えればいいだけの話です。
黒鉛が電気を通すというのは、大人なら知っている人も多いと思いますが、実際に試したことがある人はきっとそんなにいないでしょう。
でも、実際に試してみるという姿勢は、とても大切なこと。
最近は、とにかく効率よくこなしてもらいたいと考えすぎてしまっていたことを反省しました。
効率も大切ですが、物事の真髄はいつだって、効率とは対極のところにあります。
それを忘れてしまっては元も子もない。
探究心はきっと子供のうちは誰もが持っているのに、大人になるにしたがって、世間に受け入れられやすい形にカスタマイズされていくのでしょうね。
こうして自分の手と目で確かめようという姿勢は、これからも見守っていきたいなと思いました。