おはようございます
2月11日(土)に開催された…
前編に続き…
(2024年3月23日アップ)
今回は「後編」として…
ご紹介します
宮城の日本酒の4本目は…
塩竃(しおがま)市の㈱ 佐浦(さうら)が造る…
宮城県のほぼ中央に位置する塩竃市(人口5万1千人)。
この塩竃市には…
2軒の酒蔵があります。(もう1軒はこちら)
話を戻して…
「㈱ 佐浦」は…
1,000石(=一升瓶で10万本)程度の小規模の酒蔵でしたが…
昭和48(1973)年発売の「浦霞 禅(ぜん)」のヒットを機に増産が続き…
「三季醸造」(盛夏(6~8月)を除き、9ヶ月通しで酒造りを行うこと)に転換。
更に…
本社蔵(塩竃市)に加えて…
平成6(1994)年には東松島市に矢本蔵を立ち上げ…
現在では13,000石(=一升瓶で130万本)の大手蔵となっています。
それでは…
6皿目のお料理は…
宮城の“ 冬の味覚 ”…
「セリ鍋」とは…
セリの根や葉を熱々のダシにくぐらせていただく鍋料理で…
冬の仙台を訪れると…
市内の小料理屋から東北最大の繁華街・国分町の居酒屋まで、セリ鍋で賑わっています
5本目の日本酒は…
大崎市の㈱ 一ノ蔵が造る…
宮城県北西部に位置する大崎市(人口12万3千人)。
この大崎市には…
4軒もの酒蔵があります。(あとの3軒はこちら)
話を戻して…
「㈱ 一ノ蔵」は…
昭和48(1973)年に4蔵が合併して創業し…
現在では宮城県最大の酒蔵(16,000石(=一升瓶で160万本)として…
本社工場(大崎市)と…
金龍蔵(栗原市)を有しています。
それでは…
ここで、箸休めとして…
更に…
6本目の日本酒は…
加美(かみ)郡の中勇酒造店が造る…
宮城県北西部に位置する加美郡(人口2万7千人)。
この加美郡には…
3軒の酒蔵があります。(あとの2軒はこちら)
話を戻して…
「中勇酒造店」は…
500石(=一升瓶で5万本)程度の小規模蔵で、内9割が県内で消費されているそうです。
当蔵の特徴は、和窯による「直火和窯蒸し」。
スチームによる蒸米と異なり、窯で湯を沸かすので冷めにくく、使用後のお湯を使って洗浄作業にも活用できます。
仕込水は、奥羽山脈の伏流水です。
続いてはおつまみとして…
こちらの笹蒲鉾は「横山蒲鉾店」の商品です
7本目の日本酒は…
仙台市の勝山酒造が造る…
宮城県の県庁所在地・仙台市(人口109万8千人)。
この仙台市には…
2軒の酒蔵があります。(もう1軒はこちら)
話を戻して…
「勝山酒造」は…
唯一現存する「伊達家御用蔵」として、その暖簾を守り続け…
「量よりも質」に拘り、敢えて製造量を1,500石から500石(=一升瓶で5万本)へダウン。
今回の「勝山 縁 特別純米酒」の価格は1,800円前後ですが…
最高級の「勝山 暁(あかつき)」(精米歩合35%、の画面の左端)は、37,500円という価格設定です
仕込水は、仙台市中心から車で1時間ほどの所にある泉ヶ岳(いずみがだけ)の伏流水(軟水)を、蔵の井戸から汲み上げています。
〆のお料理として出されたのが…
宮城県白石(しろいし)市の名物…
こちらの温麺は…
宮城県白石市の「きちみ製麺」が作る…
「金印白石温麺(しろいしうーめん)」で…
厳選した複数の小麦粉をブレンド製麺し、熟成期間を十二分にかけ、麺そのものの味・つるみをより一層追求しているそうです。
8本目の日本酒は…
柴田郡の大沼酒造店が造る…
仙台市に隣接する柴田郡(人口7万9千人)。
この柴田郡にある酒蔵は、当蔵1軒のみです。
「大沼酒造店」は…
内ヶ崎酒造店(富谷市)に次いで…
平成23(2011)年の東日本大震災で被災しましたが…
石巻市の平孝(ひらこう)酒造(代表酒銘「日高見」)が手を差し伸べ、委託製造が実現しました。
酒銘「乾坤一」は…
明治3(1870)年に初代宮城県知事・千葉三郎氏が命名したもので…
「乾坤一擲(けんこんいってき)」に由来しています。
全ての日本酒を愉しんだ後は…
この日は…
以上、8種類の宮城の日本酒を飲み比べ…
〆は、恒例の…
おおよその大島櫻子さん
今回のテーマ「宮城」に相応しいお料理の数々を…
今日の一句です。
季語は「春の夜」(三春)です
ではでは
唎酒師・ろっきぃがお送りしました