おはようございます
1月1日(月)16時10分 に発生した…
震源地の石川県はもとより、福井県・新潟県・富山県にも甚大な被害をもたらし、今も余震が続いています
と、ここで…
「日本酒の仕込みに忙しいこの時期に…
能登の酒蔵は大丈夫だろうか… 」
ということで…
“ 能登(輪島市・珠洲(すず)市・能登町)” にある…
11軒の酒蔵全ての…
被害状況を調べてみました
「白藤(はくとう)酒造店」は…
8代目より蔵元が杜氏を務め、現在は9代目の蔵元夫婦が酒造りに励んでいます。
「奥能登の白菊」を代表銘柄として、ホッと安らげる優しい味わいが特徴です。
しかし…
店舗、事務所、貯蔵庫、住居部分、納屋、貯蔵用冷蔵庫は…
全壊
貯蔵蔵は(全壊判定に近い)半壊
タンク、酒を搾る機械は損壊
「中島酒造店」は…
創業時の当主は中島傳兵衛でしたので、「傳兵衛さ(でんべえさ)」の屋号で親しまれています。
「能登末廣(のとすえひろ)」を代表銘柄として、石川県で育成した酒造好適米「石川門」を使った地域色豊かな酒づくりを追及しています。
しかし…
自宅と酒蔵は…
全壊
「日吉酒造店」は…
輪島の朝市通り
で創業しました。
「金瓢白駒(きんぴょうしらこま)」を代表銘柄とした、日本海に最も近い井戸水で仕込んだ “ 輪島の酒 ” です。
しかし…
朝市通りに面した店舗は…
裏手にある酒蔵は…
全壊
「清水酒造店」は…
“ 杜氏 ”自らが “ 創業者 ” という異色の蔵元です。
代表銘柄の「能登誉(のとほまれ)」は、能登の雄大な自然の中で、能登杜氏が丹精を込めて醸しています。
しかし…
清水酒造店から眺めた河井町は…
壊滅
「中野酒造」は…
奥能登を代表する古刹(こさつ)輪島市門前町の曹洞宗・總持寺(そうじじ)
の地に創業しました。
「能登亀泉(のとかめいずみ)」を代表銘柄として…
飲むほどに明日への活力が溢れ、長寿が約束され、 優雅な味と香りが人の心を慰めています。
しかし…
酒蔵のある輪島市門前町
の被害は…
甚大で…
中野酒造の主屋も半壊しています
「中納(なかのう)酒造」は…
地元奥能登を中心に販売されています。
代表銘柄は「金紋若緑(きんもんわかみどり)」。
土地の食べ物に合った酒こそが「地酒の個性」であり、 「地元に愛される酒」を守っています。
しかし…
瓶詰工場が…
一部崩壊
「櫻田酒造」は…
能登半島の漁港の町、蛸島(たこじま)村で初代櫻田惣太郎氏によって創業。
創業当時は清酒「大慶(たいけい)」が酒銘でしたが、後に “ 櫻田 ” の家名を採って清酒「初桜(はつざくら)」が加わりました。
しかし…
酒蔵は…
全壊
「宗玄(そうげん)酒造」は…
地域の人々から「宗玄酒」と呼ばれ親しまれています。
代表銘柄は「宗玄」。
地元密着の酒造りに徹し、やや甘口のまろやかな酒を醸し続けています。
しかし…
社屋は…
被災しており…
倉庫は道路へせり出すように…
潰れており…
酒瓶とケースが…
散乱しています
「松波(まつなみ)酒造」のある能登町は…
「能登杜氏発祥の地」でもあり…
良質な水と風土に恵まれた地で伝統を受け継ぎ、真冬だけの寒仕込みを行なっています。
代表銘柄は「大江山(おおえやま)」。
しかし…
自宅、酒蔵共に…
全壊
「數馬(かずま)酒造」は…
地元農家との契約栽培により「能登の米・能登の水・そして能登の技」による酒造りを行っています。
代表銘柄は「竹葉(ちくは)」。
「米を磨き、蔵を洗う。心を磨き、酒を醸す」をモットーに、″深く暖かい味わいの酒″を目指しています。
しかし…
木造建物の大きな傾斜と壁面の倒壊
複数の大きな地割れと地盤沈下
津波による浸水と汚泥
「鶴野(つるの)酒造店」は…
能登半島の恵まれた自然と風土を活かしながら、酒造り一筋に今日まで歩み続けています。
代表銘柄は「谷泉(たにいずみ)」。
「谷泉」は創業以来引き継がれている銘柄であり、奥能登の地酒として、その風土とともに愛されています。
しかし…
自宅、店舗、酒蔵共に…
全壊
一日も早い復興をお祈りする と共に…
せめて…
能登地方を始めとする北陸の日本酒を沢山飲んで…
バックアップしたいと思います
今日の一句です。
ではでは
唎酒師・ろっきぃがお送りしました