おはようございます 
前回は、１１月４日放送のプレバト俳句に出場した…
平場の４名の方々の句と、名人のうち岩永徹也新名人初段の句をご紹介しました
今回は…
ミッツ・マングローブ名人２段の句 
と
梅沢富美男永世名人の句 
を復習してみました。
兼題は…
昇格試験
ミッツ・マングローブ名人２段
ミッツさんは４回連続昇格中と…
絶好調
４回連続昇格中のミッツさん
それでは、ミッツさんの作品を見てみましょう 
マニキュアの深き 雨冷の霊園
（まにきゅあのふかき あまびえのれいえん）
「雨冷」（あまびえ）は雨が降って冷え込むという秋の季語
句 意：
たまたま(自身の)徳光家の墓が富士の山麓にありまして｡｡｡
ご先祖様のお墓参りをする時に…
うっかり赤いマニキュアを塗って行っちゃったりとかして…
秋雨が場の空気を冷やす感じのところ…
紅葉とマニキュアの赤っていうのをちょっと…。
私にはちょっとこの句は、良いのか悪いのか理解できない。
なるほど。
私、バカですから
分かってますよ（笑）。
じゃあ、ちょっと岩永に聞いてみましょうよ。
僕は凄く好きな句ですね。で、特に「深き」という言葉が好きで、この言葉でマニキュアとか空気感の深さとか表してるかと思いまして。
ありがとう。
ほぉ～。なるほど。津田はどう思うの？
訳が分からないです（笑）。
評価のポイント：
中七「深き」の是非。
査定結果：
名人２段で現状維持
理 由：
書き方が曖昧
夏井先生講評：
「マニキュアの深き」の「深き」は、これ連体形なんです。
なので、「深き」が雨冷に掛かっていくのか…
ここで、「深し」って言いたいのか…
曖昧なんです。
ですから…
どっちなのかが分かるようなもう一工夫が欲しかったんです。
夏井先生添削：
マニキュアの方に持っていきたいなら「深し」と言い切るしかないですね。「深し」とする選択肢が一つ。
添削句①：
マニキュアの深し 雨冷の霊園
もう一つの選択肢の方を書いてみます。
「マニキュアや」と切って詠嘆したら…
マニキュアのアップからきますね。
そうなってくると、「雨冷深き」となる。
雨冷が深いのが「霊園」という場所になる。
ここが大事な押さえで「に」を最後につける。
「雨冷深き霊園に」。
これは良い
「に」によって、マニキュアの人物がそこに佇んでいるとなる。
添削句②：
マニキュアや 雨冷深き 霊園に
いや、私なんかね…化粧品系の句を詠むとダメね（笑）。
知らんがな。
ミッツ２段の句から学んだこと
動詞の活用形と掛かり方
詠嘆の「や」の効果
永世名人のお手本
梅沢富美男 永世名人
梅沢さんは句集完成まで残り１３句です。
東国原さんから猛追されているうえに…
最近は東国原さんにも、お子さんからお手紙が届くようになりまして…アセっていると｡｡｡
そんなあなた、１通ぐらい来たからって大騒ぎしちゃいけませんよ。
私は世界のお子さんから来るんですよ 
ついに、イタリアから来ましたよ
バネッサちゃん ほらっ 
えっ、日本語
「ちゃんと覚えたんですって。勉強したんですって。」
錦糸町のバネッサとかじゃない
バカなことを 
それでは梅沢富美男永世名人の俳句のお手本をご覧ください。
冷ややかや 湖畔に肺の 晒されて
（ひややかや こはんにはいの さらされて）
句 意：
個人的な意見で誠に申し訳ありませんが…
私が富士に行ったとき、もう爽やかで爽やかで…
今まで吸っていた空気は何て汚れていたんだろうと。
吸っていたものがあまりにもサーッと入ってきたんで、肺が勝手に口から飛び出て肺まで綺麗にしてもらったというくらい、爽やかな感じを思い出した。。
岩永君はどうですか
よく夏井先生が仰られる、「季語との因果関係がない方がいい。」というのがあるので、この「冷ややか」さと「肺」の感じがどのくらい影響し合っているのかな～というのが｡｡｡
査定結果：
永世名人38句目に掲載決定
理 由：
余韻も良い
夏井先生講評：
「冷ややか」の秋の季語で皮膚感に訴える。
具体的な映像はないが、皮膚の冷ややかさを出す季語。
どんな皮膚感かというと、「湖畔」という場所で、ある程度リアルに分かってくる。
「湖畔に」までで、みんな具体的に想像ができるわけです。
「肺」という人間の肉体の感じと「冷ややか」の皮膚の感じが響き合うということになる。
さらに、肺がどうだっていうと「晒される」と。
この肺が清らかになっていくと。
そういう意味だというのが、いやおうなく分かります。
そして最後は言い切らないで…
「晒されて」と、余韻を敢えて作るわけです。
この余韻によって、再びその冷ややかな空気を、読み手も一緒にもう一度肺に吸い込むかのような｡｡｡
そんな所まで企んでいる。
夏井先生添削：
良い句だったと思います 
直しは要りません。
はい。掲載決定でございます。
おっちゃん、やりましたよ。
バネッサ～。アハハハ。
（シュレッダーのボタンを）押したろかな（笑）。
梅沢永世名人の句から学んだこと
具体的な映像のない季語
季語と言葉の響き合い
下五の余韻
以上、１１月４日のプレバト俳句後編でした
さて、昨晩（１１月１１日）は特番「動物スクープ１００連発」のためプレバトはお休み 
ということで…次回の「プレバト俳句」は１１月１８日。
兼題はです
この模様は、再来週お伝えしま～す 
前回に続き、季題「富士と紅葉」で今日の一句です。
さらに、発想を飛ばしてもう一句。
ではでは
ろっきぃがお送りしました