おはようございます
前回は、10月28日放送のTBS「プレバト」俳句で登場した…
平場の4名の方々の句と、名人のうち千原ジュニア7段の句をご紹介しました
今回は…
藤本敏史 (フジモン)名人10段の句
と
梅沢富美男永世名人の句
を復習してみました。
兼題は…
永世名人への道
藤本敏史 (フジモン)名人10段
背にホルンケース 秋寂ぶの ハチ公前
(せにほるんけーす あきさぶの はちこうまえ)
ハチ公前を見てました。
楽団の人だと思うんですよ。
ハチ公前にホルンのケースを背負っている方がいて、同じ楽団の仲間をハチ公前で待ち合わせしているという。
評価のポイント:
表現意図に対する言葉や韻律のバランスの是非。
えっ?何それ?なんて言いました?何言うてるか、ちょっと分かりませんでした、今。しかも凄い力強く言ってましたね。
名人10段★1へ1つ前進。
「背にホルンケース」と「ホルンケース背に」とでは、もうここで空気が変わる。
「ホルンケース背に」なら背にして歩き出すとか、背にしてどうする?ってこの後に何か動きが出てくるような空気を作る。
しかし、「背にホルンケース」だとぽつねんと佇んでいる様子が出てくる。なぜ「背にホルンケース」にしたのか。
ここの季語「秋寂ぶ(去り行く秋を惜しむ思いのこと)」が出てくる。秋のもの悲しい風情のことをいう。
そうなると、「背にホルンケース」にした方が、季語の意図が表現できる
しかも、最後に名詞止めでポンと止めるあたり。作者がやろうとしたことに対し、言葉もリズムもちゃんと選べている
そういうことになる。
フジモン10段の句から学んだこと
語順の大切さ
リズム
永世名人のお手本
梅沢富美男 永世名人
伝言板 くせ字も愛し 秋うらら
(でんごんばん くせじもいとし あきうらら)
彼女をずっと待っていたがなかなか来ない。
当時駅には伝言板というのがあった。
「どこそこの駅の喫茶店で待ってるよ」とそれに書いていった。
それを思い出してこの句を詠ませていただいた。
永世名人37句で掲載ボツ。
夏井先生講評:
言いたいことは全部分かり、お気持ちもよく伝わる
はい、分かってるって。
伝言板って書けばノスタルジックなあの時代が出てくる。お気持ちも十分わかる
ただ「くせ字も」の「も」が散文的で雑だなと思う。
もっと雑だと思うのは、季語が最後にポーンと投げたような着地になっているのも、どうも気に食わないという感じ。
夏井先生添削:
「秋うらら」は漢字で音読みすれば「秋麗(しゅうれい)」。
「や」で季語を詠嘆し、そこから展開した方がずっと良い。
「くせ字愛しき伝言板」。
「秋麗」という秋の美しい光をまず見せて、くせ字がアップになって…
くせ字が愛しいとはどういうことかと言うと、伝言板とくる。これを書いた人自身が愛しいとなる。
こうすると、おっちゃんのやりたいことに近づく。
秋麗や くせ字愛しき 伝言板
素晴らしいけど、久しぶりに(プレバトに)出たのよ
えっ? それをアンタ、グッチャグチャに書き…(笑)。
失礼…失礼じゃないか
本 人:なっちゃんが俺の俳句を直した本を出せばいいだろ(笑)。
突然ブレザーを脱ぐ
梅沢永世名人の句から学んだこと
季語の選択
語順
せぇ~の、ドン
永世名人の句は抹殺でございます
浜ちゃん:さぁ、永世名人。
次回頑張っていただきましょう
ジュニアさん:ええ顔してはるなぁ(爆笑)
以上、10月28日のプレバト俳句後編でした
さて、11月4日(今夜)のプレバト俳句の兼題は…
菊池桃子、瀧川鯉斗、津田篤宏(ダイアン)、二階堂高嗣(キスマイ)の4名が挑戦するそうです
この模様は、近日中にお伝えしますね
季題「待ち合わせ」で、今日の一句です。
秋(晩秋)の季語「長月」は、陰暦9月(陽暦では10月頃)の異称。
「夜が長くなり、朝晩めっきり冷えるようになる」情景が浮かびます。
ではでは
ろっきぃがお送りしました