おはようございます
毎週木曜日の19時から楽しみにしている…
TBS「プレバト」俳句
9月23日(木)の放送は拙宅でのワイン会と重なったので、録画で楽しみました
兼題は…
まずは平場の4名からご紹介するのですが…
今回も一回のアップロード容量を超えるので、一表に纏めました
今回の才能アリは、乃木坂46の元メンバー堀未央奈さんとキックボクサーの武尊(たける)さん。お二人とも初出場です。
特に堀未央奈さんについては、名人も夏井先生も大絶賛
今後の成長が楽しみです
さぁ、いよいよ特待生・名人・永世名人の句です。
こちらは画像と合わせてフルテキストで纏めました
この回の内容で学んだことは次の2点:
「詰め込み過ぎ」に注意
「語順」に注意
特待生昇格試験
河合郁人 (A.B.C-Z)
初MCのエゴサ車窓は秋夕焼
(はつえむしーの えごさしゃそうは あきゆやけ)
句 意:
「ゴゴスマ」という番組で石井アナウンサーに代わって1週間MCをした。
その時に、帰りの新幹線でエゴサーチをして、どんな評価だったのか見ていたら…
ファンの皆さんがかなり優しい言葉で応援していたのを見て、嬉しい気持ちで帰った気持ちを。
いや、でもいいですね。
たまたまですけど、この番組3人(東国原・ジュニア・河合)とも出てるんですよ。コメンテーターとして。
5級で現状維持
詰め込みすぎ
この句の場合、「初MC」をしたという情報と「エゴサーチ」をしたという情報を2つ一緒に入れようとするのが少し欲張り過ぎている。
主役になるべき「秋夕焼」に比重が乗っていかない。そこに問題がある。
「初MC」を残す場合、「終えて」と書いて後半へ繋げる。
初MC 終えて車窓は 秋夕焼
これで「自分が頑張って挑戦した。しみじみと美しい秋の夕焼けだ」という句が一句確保できる。
「エゴサ」を活かすなら、まず「エゴサーチ」(→インターネット上での自分の評価を確認すること)とキチンと書く。
この後に3音分何かが書ける。
① 例えば、ファンが優しい言葉を書いてくれたという本人の意図なら「やさし」。
エゴサ―チ やさし車窓は 秋夕焼
② 逆に、苦々しいことを書かれていたら「苦し」。
エゴサーチ 苦し車窓は 秋夕焼
この3音を色々やる練習をしましょう。
上を目指そうということでしたら。。。
しっかり、はい。
千原ジュニア
公園の 漫才師黙 秋夕焼
(こうえんの まんざいしもだ あきゆやけ)
句 意:
若手で30年位前の話。公園で(芸人の)ネタ合わせをした。
ネタがうまいこといっているうちは良いが、「ええ感じではない」、「何かが違う」というときは1~2時間平気で黙り込んだ。
その時にもう「こんな夕焼けか…」とか。
そこから色んな仕事を頂けるようになり、大阪なんか歩いているとあっちこっちの公園で若手が漫才の練習をしているのを見る。
全く漫才師の2人が喋っていないっていうコンビを数々見てきたのをこの写真で思い出した。
評価のポイント:
中七「漫才師黙」(まんざいしもだ)の是非。
名人7段で現状維持
語順が違う
話してなんぼの漫才師が黙りこくっているという。
「公園」の場所があるため、なぜ黙りこくっているのかが想像できる。
本人の言った通り、ネタ合わせをして上手くいかないという小さなストーリーが入っている。そこらへんはさすが。
問題なのは、まさに小さな語順だけ。
「公園」と「秋夕焼」。これが漫才師の外側にある光景。
中七で分断するため、季語の効き具合が緩くなってしまう。
ここは「漫才師」から。「の」を一音入れて「黙」(もだ)に続け、「公園の秋夕焼」。
黙りこくった漫才師2人がいると、映像がずぅ~っと引いてきて公園だというのが分かり…
漫才師がシルエットとなり、公園もシルエットとなって…
秋の夕焼けが主役として印象に残る。
漫才師の黙 公園の 秋夕焼
主役にするのは、語順をすごく考えなければならない。
永世名人のお手本
東国原英夫
ラフレシアも 秋夕焼も 人を食うか
(らふれしあもあきゆやけもひとをくうか)
風景・人・物を吸い込んでいく、飲み込んでいくような恐怖感をずっと前から感じていて…
「ラフレシア」(→マレーシア・インドネシア生育の世界最大の花)は人食い花とも言われていた。
ラフレシアも秋夕焼も我々人を食うのか、吸い込むのか、という情念を描いた。
分かんないっす(笑)。
ごめん、なんやろ。
なんか我々と同じことやってるんすか?
凄い俳句です。
永世名人31句目に掲載決定
さすがの取り合わせ
夏井先生講評:
よく兼題写真から「ラフレシア」を思いつくのにまず驚く
ラフレシアの花の写真を初めて見た時、「これは何だ?」と物凄く印象付けられた。あの花自身が人を飲み込みそうな感じは確かにする
問題は「秋夕焼」が主役に立っているかという吟味はしなければならないが…
秋夕焼とラフレシアの色合い、大きさ…
美しいが不気味…
不気味だが美しいという似た点が何となく伝わってくる。
着地は難しいが、ここはストレートにやったのが逆に良かった
ここはストレートでないと、なぜこの2つが取り合わされているか理解できない人の方が多くなる
調べの点の問題もある。六六六で押し切るリズム。ゆっくりとした静かに恐ろしいリズムが、読み手にゆっくり押し寄せてくるようなそんな印象を作りたかったに違いない
この人のたくらみはどこまでいくのかと、ビックリしている
下手に直せません。
東さん、調子いいっすね。
以上、9月23日のプレバト俳句でした
さて、9月30日のプレバト俳句は、秋のタイトル戦…
金秋戦 決勝戦
こちらの10名によって争われます
兼題は「バッテリー切れ間近」
決勝戦の模様は、来週改めてお伝えしますね
季題「秋の夕日」で、今日の一句です。
「死人花」とは、彼岸花(ひがんばな)や曼殊沙華(まんじゅしゃげ)の
別名で、秋(三秋)の季語になっています。
ではでは
ろっきぃがお送りしました