こんにちは
12月24日、都の「ステイホーム」の呼びかけに応じて…
お隣のはるみちゃん & きくおさんご夫妻をお誘いし…4名だけで…しかも、家から歩いて行けるお店で…
ひっそりと…
クリスマスイヴを祝いました
(私が勝手に立ち上げた)「知らない料理を知ろう」シリーズではありませんが、紹介させてください
なぜなら…
自宅から徒歩10分圏内の飲食店のなかで、これまで一度も訪れたことがなかったイタリアン(皆さんご存知の料理)ではありますが…
「この店の良さを広められたらなぁ…」
と思ったからです
そのレストランの名は…
(「コネクトキッチン」HPからお借りしました)
平成26(2014)年にオープンしたコネクトキッチンは…小田急線の千歳船橋駅から「徒歩2分」という、とても便利な場所にあります
もちろん、千歳船橋駅周辺には、コネクトキッチンを含めてカジュアルなイタリアンレストランはいくつもあります。また、美味しい蕎麦屋や居酒屋も揃っています。ですので、「コネクトキッチンがベスト」とは申しません。
でも、オススメです
その訳は…
この夜の模様をお伝えすれば、きっとお分かりいただけるでしょう
「千歳船橋駅から徒歩2分」とはいえ、“路面店”ではないので少しばかり見つけにくいのですが、路地の“ドン突き”にひっそりと佇むカワユイお店です
週末のディナータイムは通常17時~24時ですが、都の「営業時間短縮(12月18~1月11日)要請」に応じて、現在は22時にクローズ。
店内は、テーブル席とカウンター席を合わせて16席。。。
(食べログに載っていた「byお店」の画像をお借りしました)
そして…
私たちを迎えてくださったオーナーの八重垣さんご夫婦
(お店のHPからお借りしました)
後日お店のHPにアクセスしてみると、ご夫婦は青森県のご出身。
この日のメニューにも「青森産」の食材がありました
ワインコルクで額装されたメニューボード
さらに…
「ちとふな商店街」のサイトに掲載されている、八重垣オーナーの奥さまが寄稿した「お店紹介」が印象に残ったので、要約します:
① “オステリア”というのですが、しっかりしたコースからおつまみまで用意する気取らないレストランです。
② 私(奥さま)がイタリアンで、旦那さまが和食です。
③ 「二人の力を繋げて」という意味で「コネクト」と名づけました。
④ 二人とも田舎が青森なので、東北の食材を皆さんに召し上がっていただければと思って料理を作っています。
いや~
Good Concept
“クリスマスイヴ”ということで、まずはスパークリングワインを注文。
メニューを眺めながら期待が膨らみます
かんぱ~い
注文したスパークリングワイン(伊語では“スプマンテ(Spumante)”)は「Pinot Grigio(ピノ・グリージョ)」というブドウ品種を使ったもので、ほのかな甘みを感じるとても飲みやすい1本でした。
後日、ワイン・エキスパートと酒ディプロマの資格をお持ちのきくおさんに伺ったところ、このスプマンテはイタリア北東部トレンティーノ・アルト・アディジェ州にあるカンティーナ・ヴァルダディジェという生産者の「Pinot Grigio Brut N.V.」であることが判りました
Pinot Grigio Brut N.V. by Cantina Valdadige
一皿目は、コネクトキッチンのオススメ…
選べる前菜盛り合わせ
敢えて“選べる”と書かれている理由は…
お店の“お仕着せ”ではなく、客の好みで黒板に書かれた前菜が選べるという…
Good Idea
しかも、人数と食欲に合わせて「1品・3品・5品」からチョイスできるという…
Good Idea
これはウレシイ
私たちが満場一致でセレクトした5品がこちらです
全5種類をお皿に取り分けると…こんな感じ
⑤ 真ガキのオイル煮 ① イナダのカルパッチョ
④ ブリ―チーズ ② 美桜鶏のレバーペースト
③ 砂肝のコンフィ
いや~ ワインに合う、合う
最初からお箸が用意されているのも、私にとっては…
Good Idea
二皿目のお料理も満場一致で…
新鮮野菜のアヒージョ
セロリ、サツマイモ、インゲン、ブロッコリー、ダイコン、キャベツなどを、青森にんにくを使った熱々のオリーブオイルに浸けていただきます
アヒージョはスペインの代表的な小皿料理で、西語で「ニンニクソース」を意味します。
お店によっては、レシピを煮込んだ状態で出されることもありますが、海老・タコやマッシュルームはそれでよいでしょう。
でも新鮮な野菜の場合は、こうして熱々のオイルに浸けていただくほうが食感が楽しめるので…
Good Idea
次のワインは白ワイン
初めてのお店でワインを注文するとき、私は通常“ハウスワイン”をオーダーしてみます。
その訳は…
① “ハウスワイン”は、そのお店の“腕”が試されるからです
② しかも“ハウスワイン”は、“コスパ”が良いのです
コネクトキッチンのワインの品揃えは赤・白・スパークリングがそれぞれ5~10種類あって迷うほどですが、“ハウスワイン”については赤と白それぞれが300㎖と500㎖の2種類のカラフェ(水差しのようなガラス製の容器)で用意してあり、これも…
Good Idea
かんぱ~い
三皿目は、ほぼ、ろっきぃの独断で…
プロシュートのサラダピザ
四角いフォカッチャのピザ生地にサラダとプロシュートを乗せて、オリーブオイルと粉チーズをかけたシンプルかつ新鮮なピザです。
ピザ生地があらかじめ8等分にカットされているため、とても食べやすいところが…
Good Idea
しかも、とっても美味しい
しかも、しかも、白ワインにもピッタリ
Good Choice (自画自賛…)
四皿目のお料理は、満場一致で…
フィレンツェ風 仔牛のモツ煮込み
語感から、「モツのトマト煮込み」を想像していた私たちにとって、この一品が出てきたときは、全員が思わず…
おおおおっ~
後日、調べてみると…
これはフィレンツェ名物の「ランプレドット(Lampredotto)」という料理で、「牛の第4胃(ギアラ)」を野菜で煮込んだものらしいっス
「基本は塩と胡椒のみで味付けされる」ということで、いただいてみると、あっさりとした味わいのなかに「滋味」を感じました。
ということで…
Good Choice
ちなみに…
フィレンツェの有名な内臓料理では、「トリッパ(Trippa)」がありますが、こちらが「牛の第2胃(ハチノス)」をトマトで煮込んだものなのですね
私たちが想像していたフィレンツェ風トリッパ(イメージ)
世の中、広いです
次のワインは赤ワイン
これも500㎖のカラフェで…
かんぱ~い
五皿目のお料理も、満場一致で…
魚介のサフランリゾット
これはもう“テッパン”でしょう。
このリゾット、“本格派”です
海老、ムール貝、アサリも、しっかりと入っています
メニューに「生米から調理するため、注文から30分ほどお時間がかかりますことをご了承ください。」書かれているとおり、ほど良い米の芯が心地よい歯応えとなって、お皿まで舐めちゃいそうでした
ということで…
Good Choice
六皿目のお料理は、きくおさんのリクエストで…
ペンネ アラビアータ
パスタの話をし始めると夜が明けてしまうほどのパスタ好きですが、最近はスパゲッティやスパゲッティーニなどの“ロングパスタ”よりも、マッケローニやペンネやファルファッレやフジッリなどの“ショートパスタ”を好むようになってきました
ですから、ペンネ・アラビアータは…
Good Choice
もっちりプリプリのアルデンテ感があって、こちらも、お皿まで舐めちゃいそうでした
丹精込めたコネクトキッチンのお料理と…
いつものお仲間との楽しい会話に包まれて…
身も心も満たされたクリスマスイヴ
そんなイヴの“フィナーレ”にふさわしい一品といえば…
デザート
この日は4品のデザートが黒板に書かれていまして、そのなかから「お腹いっぱいなので、二人で一品ずつにしておきましょう。」ということで、作っていただいたのがこちらです
和三盆のカラメルプリン
大人のココアプリン「ボネ」
後日、調べてみると…
「ボネ」(Bonet)とは、北イタリアのピエモンテ州トリノ名物のチョコレート風味のココアプリンのことだそうです。
画像をご覧になっただけで、これらのデザートの美味しさを想像できたのではないかと思います
ということで…
Good Choice
こうして2020年のクリスマスイヴは、コネクトキッチンという温かいお店で楽しく過ごすことができました。
(ただし、ひっそりと)
おまけ
千歳船橋駅について
え~、「小田急線」とか「千歳船橋駅」とか申しましても、お馴染みでない方は多いと思います。
① 小田急線の「一日の平均乗降客数」を駅別に見ると、複数の路線が交錯したり、特急や急行が停車する新宿駅、代々木上原駅、経堂駅、登戸駅、町田駅、藤沢駅などを除き、準急と各停に限ると「千歳船橋駅が一番多い」のです
小田急線新宿駅を起点とする20駅の一日平均乗降人員
(2019年度)
(小田急電鉄HPからデータをお借りして編集しました)
② 「誕生会①【欣喜(祖師ヶ谷大蔵)】」 (12月12日にアップ)でもご紹介しましたが…
小田急電鉄は沿線人口の増加に伴う輸送需要に対応するため、複々線化事業に取り組みました。
計画から約50年、着工から約30年を経て、平成31(2019)年3月に、この事業は完了しました
(小田急電鉄HPからお借りしました)
複々線化事業の一環で、千歳船橋駅も平成15(2003)年12月からは高架駅となりました
(画像は「AGUI NET」HPからお借りしました)
千歳船橋駅の近隣住民は、「開かずの踏切」から解放されました
Before
After
下から2番目の画像に写っている胸像は、昭和の名俳優「森繁久彌」氏(大正2(1913)~平成21(2009)年)です。
森繫久彌氏は亡くなるまでの60年間、千歳船橋駅から徒歩7分ほどの船橋3丁目に住んでいました。
ちなみに、千歳船橋駅ホームの列車接近メロディーは、森繫久彌氏のヒット曲「知床旅情」です。
胸像の除幕式に臨む加藤登紀子さん(左)と
久彌氏のご次男、森繁 建氏(2014年11月22日)
さらに、駅周辺も(多少ですが)整備されました
以上…
コネクトキッチンと千歳船橋の“昔”と“今”について書き綴ってみました。
今回の一句です。
クリスマスイヴにめぐり合ったコネクトキッチンを詠んで…
「灯り」は「あかり」とお読みください。
ではでは
ソムリエ(+たい焼き好き)の、ろっきぃでした