」と驚嘆した富士宮焼きそばのお話です
焼きそば大好き人間の私としては、ご当地焼きそばで地域おこしをしている皆さんを応援したい気持ちでいっぱいです。
しかし、普段私が食べているのはインスタント焼きそば
「日清がいい」とか「ペヤングがいい」とか百花繚乱の感がありますが、私は「サッポロ一番ソース焼きそば」オンリー
主な理由はソースにあります
液体ソースなので麺との馴染みがよく、麺と上手く混ざるので綺麗で美味しく仕上がるんです
おっと、インスタントはちょっと忘れることにして、先日静岡に出張した友人が、わざわざ富士宮焼きそばをお土産にくださったので、今夜はそれを作りました。
いただいたときは、こんな風です
紙袋の中には５食分の麺とソース、そして天かすのような怪しげな袋が
紙袋の裏側に「調理方法」が詳しく書いてありました
よくご覧ください。
「調理方法」の②の肉カスって何
そして「調理方法」の⑤のだし粉って何
いったい「富士宮焼きそば」って何なの
謎は深まるばかりです…
で、さっそく調べてみました
すると、「富士宮焼きそば学会」という機関（ＮＰＯ法人まちづくりトップランナーふじのみや本舗の登録商標）が１２の特徴を挙げていました。
その中から特に重要と思われる特徴を３つご紹介します。
【富士宮焼きそばの定義】
① 専用の麺を使用すること。（専用の麺＝マルモ食品、曽我めん、叶屋、木下製麺所の４社が製造する、水分が少なくコシのある麺）
② 肉かすを使用すること。（「肉かす」とはラードを絞った後の脂身のカス）
③ 仕上げに削り粉を振りかけること。（イワシやカツオを削った後の粉で、これが“だし粉”のことだと分かりました）
改めて紙袋の裏側を見ると、なるほど麺製造は“叶屋”となっていました
（厳し～）
この時点では、私は「たかが焼きそばだろ」と富士宮焼きそばを軽んじていました
（これがそのあとの驚嘆に繋がるとも知らずに
） さぁ、いよいよ調理に入りましょう
まず“肉かす”をざくざく切って、サラダオイルで炒めます。（ラードを使うのが正統らしいのですが、サラダオイルでも可）
（左：肉かすは土産袋に同封されていました 右：一見すると天カスみたいです）
野菜はシンプルにキャベツだけ。これと豚バラ肉を、炒めた肉かすに加えて更に炒めます。
下左：適度に炒まったら、いよいよ麺を入れ、少しお湯をかけてよくほぐし、フライパンを振りながら手早く炒め続けます。この間はずっと強火（ときどき中火に調整してコゲるのを防ぎました）
時間が勝負です
下右：水気がなくなったら液体ソースをかけて、フライパンを振って麺を返しながらガンガン炒めます
削り粉については、ある地元の方のブログに「削り粉はイワシに限る」と書かれていたので探しに探し、ようやく４軒目のスーパーで「にぼし粉」を手に入れました
これを、皿に取り分けた焼きそばの上に振りかけて…
完成です
これを食した家族全員の感想は、冒頭の通り驚嘆以外のなにものでもありませんでした
麺の歯応えといい、ソースの美味さといい、隠し味としての肉かすの風味といい、鼻腔に抜ける削り粉の香りといい、全ての要素が相乗して素晴らしい一品に仕上がりました
これまで食べた焼きそばとは全く違います
さすが、Ｂ級ご当地グルメの祭典「Ｂ－１グランプリ」において２００６年と２００７年の２年連続してゴールドグランプリを受賞しただけのことはありました
もちろん私からも
をSpecial thanks to Mr. & Mrs. Nakochan-san from ろっきぃ
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