京成電鉄は13日、成田空港アクセスのさらなる強化についての構想を明かしました。今回はこれについて考察します。
1.新型有料特急車両の導入
現在、都心と成田空港を結ぶ有料速達列車は「スカイライナー」があり、日暮里と空港第2ビル間を最速36分で結んでいます。これに加え、押上と成田空港を結ぶ新型有料列車が2028年度から設定される予定です。
押上~空港第2ビル間は、一般列車のアクセス特急が52~53分ほどかかりますが、新型有料特急は同区間を最速30分台前半で結ぶとのことです。
押上~青砥間のアクセス特急の所要時間が約5分、青砥~空港第2ビル間の「スカイライナー」の所要時間が最速31分なので、単純計算すれば所要時間は35分前後となります。押上~空港第2ビル間をノンストップ運行として、30分台前半とするとみられます。
新型有料特急の導入については、下記記事もあわせてご覧ください。
2.成田湯川~成田空港間の複線化
現在、成田スカイアクセス線は成田湯川~成田空港間が単線となっており、運行上のネックになっています。スカイライナーは日暮里~空港第2ビル間を最速36分で結びますが、単線区間で行き違いを行う関係で、ノンストップ便でも36分より多く所要時間がかかる列車もあるため、これを解消するのが狙いです。
3.新鎌ヶ谷~印旛日本医大間の複々線化
もう一つ明かされたのが、新鎌ヶ谷~印旛日本医大間の複々線化です。
現在、スカイライナーが最高速度160km/hで走行しているのは、印旛日本医大~空港第2ビル間のみです。スカイライナーもアクセス特急も北総線内を走る普通列車も、同じ線路を走行していますが、ここにスカイライナー専用の線路を新設するというものです。
これにより、最高速度160km/hで走れる区間が長くなるほか、アクセス特急や北総線の列車を走りながら追い抜くことができるようになります。スカイライナーや新型有料特急の所要時間が5分程度短縮されるようですが、スカイライナー以外の列車においても所要時間が短縮されることになるでしょう。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。成田空港近辺の複線化とあわせ、新鎌ヶ谷~印旛日本医大間を複々線化することで、抜本的な輸送改善を目指すことが検討されることとなりました。検討という表現をしていますが、既に国や千葉県とも話を始めているものとみられます。
この複々線化については多額の費用が必要となり、その費用の回収に長期間を要します。あとは、国や千葉県などと費用負担面でどのように折り合いがつくか、どれだけ早く合意に至れるかが、このプロジェクトの行方を左右することとなるでしょう。今後の事業展開に注目です。

