名古屋鉄道は1月26日、2026年3月14日に実施するダイヤ改正の概要を発表しました。今回はこれについて考察します。なお、記事中の図は名鉄プレスリリースから引用し、時刻表は乗換検索サイトなどをもとに当局で作成しています。
1.増車
平日の朝時間帯の特急2本が6両から8両に、急行1本が4両から6両に増車となります。また、土休日は午前中の豊橋発名鉄岐阜行き特急5本が6両から8両に増車となり、豊橋を出発して午前9時までに名鉄名古屋に到着する特急・快速特急は全て8両編成となります。
2.中部国際空港 アクセス改善
(1)土休日 増車
土休日の朝夕時間帯に中部国際空港を発着する準急7本が、4両から6両に増車となります。
準急列車は聚楽園でミュースカイ(有料特急列車)に追い抜かされますが、特急列車からは追い抜かれずに逃げ切ります。そのため、利用者の多い朝夕時間帯には乗客が集中しているとみられ、そのための増車とみられます。
(2)朝時間帯 普通列車区間延長
普通常滑行きの一番列車について、太田川発から金山発に延長されます。
今回新たに設定される普通列車は、金山5:21発となります。この列車は大江で急行に、太田川で快速急行に乗り換えることが可能です。これにより、準急通過駅から中部国際空港へ、現行より39~45分早く到達できるようになります。
(3)深夜時間帯 乗り継ぎ改善
太田川で中部国際空港23:07発の快速急行から、大江で中部国際空港23:13発の急行から、普通列車に乗り継ぐことができるようになります。
現行ダイヤでは、太田川~神宮前間の急行通過駅へ到達するには、中部国際空港22:47発の特急に乗車する必要があり、23:07発の快速急行や23:13発の急行からは普通列車への乗り継ぎができません。
そこで、普通金山行きの最終列車の時刻と待避駅を変更し、太田川や大江での乗り継ぎを可能とするということとみられます。
3.名鉄岐阜駅 乗り継ぎ改善
名鉄岐阜駅での本線の特急・快速特急と各務原線の乗り継ぎが改善されます。
名鉄岐阜駅の快速特急・特急の発着時刻は微調整し、各務原線の列車のダイヤを主に変更することで、乗り継ぎ改善が図られます。
4.竹鼻線・羽島線 減便
笠松駅と新羽島駅を結ぶ竹鼻線・羽島線は、全列車ワンマン運転となり、減便となります。
平日21時台以外は軒並み減便となり、中でも日中は毎時4本から毎時2本へと半減してしまいます。笠松駅での特急もしくは快速特急との乗り継ぎを考慮し、15分ヘッドから30分ヘッドにするものとみられます。
5.犬山線 減便
犬山線では、日中時間帯の急行が準急に格下げされます。これにより、犬山発着で運行されている普通列車は、岩倉発着に短縮されます。また、犬山~新鵜沼間においても準急2本/hが減便となります。
急行が準急に格下げされることで、急行通過駅である石仏・木津用水・犬山口に新たに停車します。準急列車は岩倉~新鵜沼間は各駅に停車し、普通列車を補完している役割があり、普通列車が岩倉発着に短縮する分をカバーします。
このように、特急や急行などの速達列車を、準急や普通などの下位種別に置き換え、一部区間では普通列車の代わりをさせることで普通列車の運行区間を縮減するという手法は、減便する上での常とう手段です。
6.平日夕夜間帯 特別停車取りやめ
平日の16~21時台に、大里駅(愛知県稲沢市)への急行の特別停車(上下21本)が取りやめとなり、通過に変更されます。これにより、どのように変わるのかみてみましょう。
大里駅は急行が停車しない駅で、日中は普通列車が毎時4本停車しています。通勤通学客の利用が多い夕夜間の時間帯には、毎時2本の急行が大里駅に停車しています。本来停車しない設定となっている駅に停車することを、名鉄では「特別停車」と呼んでいます。
今回特別停車がとりやめとなるのは、16~21時台の急行列車(上下21本)となります。これにより、夕夜間時間帯も日中時間帯と同様、普通列車が毎時4本停車するというダイヤになるとみられます。
なお、21時台以降は普通列車の本数が半減することから、停車本数維持のため急行の特別停車が引き続き行われるものとみられます。
このほか、金山駅でのホームドア設置に伴い、各駅の発車時刻が見直されます。
7.まとめ
いかがでしたでしょうか。中部空港へのアクセス改善という点は光りますが、減便も目立つ内容になりました。竹鼻線・羽島線はほぼ全時間帯で減便となり、日中時間帯に至っては本数が半減するという、規模の大きい減便となりました。
比較的利用者の多い犬山線でも減便が実施されるあたり、名鉄を取り巻く状況が厳しいことがうかがえます。今後の動向がどのように推移するのか、気になるところです。





