2回にわたってお送りした八木新宮特急の乗車レポートはいかがでしたでしょうか。乗り物がお好きな方の中には、「八木新宮特急に乗ってみたい」とお思いの方も多いことでしょう。今回は、八木新宮特急の乗車経験をもとに、これから八木新宮特急に乗車される方へのアドバイスを少しお届けしますニコニコ

 

 

 

1.八木新宮特急の概要

 八木新宮特急は、奈良県橿原市の大和八木駅から和歌山県新宮市の新宮駅の約170kmを結ぶ、高速道路を通らない路線では日本一長い路線バスとなっています。紀伊半島の山の中を駆け抜け、風光明媚な旅を楽しむことができます爆  笑

 

https://www.narakotsu.co.jp/temporary/yagi-shingu/

 

2.車両

 これだけ長い距離、時間を運行するバスなので、リムジンバスのような車両かと思われますが、車両は普段町の中を走っているようなものと同じタイプです。まさに、日本一長いローカル路線バスですね照れ

 

 

 このように一般的なバス車両なので、高速バスの座席のようなリクライニング機能やコンセント、テーブルや読書灯などの設備はありません。またトイレもついていないので、お手洗いは後述する休憩時間や発車前に済ませるようにしましょう。

 

3.八木新宮特急に乗るまでのアプローチ

 八木新宮特急の発着地である大和八木駅へは近鉄大阪線か近鉄橿原線で、新宮駅へはJR紀勢本線でアプローチすることになります。八木新宮特急の便数は1日3往復のみなので、発車時刻を調べて乗車計画を立てておくことが重要です。

 

(1)大和八木駅から新宮駅

 大和八木から新宮駅へ向かう便の時刻は以下の通りです。

 

1本目:大和八木駅   9:15→新宮駅15:47

2本目:大和八木駅11:38→新宮駅18:24(土休日は17:49着)

3本目:大和八木駅13:38→新宮駅20:22

 

 このうち、1本目のバスに乗車すれば、名古屋・京阪神・神奈川や東京エリアから日帰りで八木新宮特急に乗ることができます。が、かなり過酷な行程になります(^^;;;

 

例1:大阪駅から

大阪8:09→鶴橋8:26、8:33→(近鉄急行)→大和八木9:06、9:15→(八木新宮特急バス)→新宮駅15:47、17:46→(JR紀勢本線特急「くろしお」)→大阪22:02

 

例2:名古屋駅から

名古屋7:26→(ひかり533号)→京都8:00、8:10→(近鉄特急)→大和八木駅9:00、9:15→(八木新宮特急バス)→新宮駅15:47、17:31→(JR紀勢本線特急「南紀」)→名古屋20:49

 

例3:東京駅から

東京4:41→東神奈川5:19、5:35→新横浜5:43、6:00→(ひかり533号)→京都8:00、8:10→(近鉄特急)→大和八木駅9:00、9:15→(八木新宮特急バス)→新宮駅15:47、17:31→(JR紀勢本線特急「南紀」)→名古屋20:49、21:06→(のぞみ262号)→東京22:42

 

 このように、移動ばかりの一日となりますので、どこかで1泊することを強く推奨します。

 

(2)新宮駅から大和八木駅

 新宮駅から大和八木駅へ向かう便の時刻は次の通りです。

 

1本目:新宮駅5:53→大和八木駅12:24

2本目:新宮駅7:46→大和八木駅14:41(土休日は14:24着)

3本目:新宮駅9:59→大和八木駅16:54(土休日は10:18発→16:24着)

 

 最終が9:59発、土休日でも10:18発と早いため、大阪や名古屋を朝一番で出発してもこのバスに乗ることはできず、前泊が必要となります。南紀エリアには那智の滝・速玉大社・本宮大社・熊野古道などの観光スポットが多くあるので、1~2泊行程でそれらとセットで楽しむのがおすすめです。

 なお、土休日の大和八木11:38発のバスと、新宮駅10:18発のバスは、「やまかぜ」という愛称がつけられています。使用車両は他の便と同じですが、五條バスセンター~十津川温泉間ではごく限られた停留所にしか停車せず、ほとんど旧道を通らずにバイパスを突き進みます。そのため、所要時間が他の便より30~40分程度短くなっているため、長すぎるのは厳しいという方は「やまかぜ」の利用がおすすめです。

 

4.八木新宮特急の楽しみ方

 前述の通り、八木新宮特急のバスにはトイレがついておりません。また、全線で所要時間6時間半と長丁場であるため、五條バスセンター・上野地・十津川温泉の3か所で停車時間が設けられており、車外に出ることもできます。

 停車時間は五條バスセンターで10分、上野地で20分、十津川温泉で10分となっています。お手洗いはこのタイミングで行くようにしましょうニコニコ そして、上野地・十津川温泉での停車時間には、ちょっとしたお楽しみを味わうこともできます音譜

 まず、上野地バス停ですが、この近くには観光スポットの「谷瀬の吊り橋」があります。

 

 

 対岸まで行って戻ることは困難ですが、つり橋のスリルを少し楽しむくらいは可能なので、観るだけでもぜひ停車時間中に行くことをおすすめします☆

 また、十津川温泉では、足湯が設置されています。停車時間は10分しかありませんが、バス乗り場に併設されているので、2~3分くらいは足湯を楽しむことができます照れ

 

 

 このように、道中でも息抜きをすることができるのがいいですね照れ

 なお、大和八木~新宮間を1本のバスで完全走破した場合、完全走破の記念証がもらえます。日本一長い路線バスを完走するというのは、なかなかやりがいがあります。

 ただ、あまりに長時間のバス乗車は疲れるという方もいらっしゃるでしょう。途中に近鉄南大阪線の高田市駅・近鉄御所線の御所駅・JR和歌山線の五条駅を経由するので、これらの駅まで鉄道でアクセスするとよいでしょう。

 また、道中には観光スポットが他にもいくつかあり、温泉地なども経由しているので、道中でゆっくりじっくり観光したり宿泊したりしながら走破するというのもおすすめです。

 そうした需要に応えるべく、「168バスハイク乗車券」というきっぷも発売されています。これは、大和八木ー五條バスセンター~天辻ー新宮駅間を移動する方について、後戻りしなければ途中下車ができるきっぷです。2日間有効なので、十津川温泉などで1泊して、2日間で完走したいという方はこの乗車券を買うとよいです。奈良交通の八木案内所もしくはネットで購入できます。価格は大和八木駅~新宮駅間の運賃と同額の6,150円です。

https://www.narakotsu.co.jp/route/ticket/web_ticket_sales/

 

八木新宮特急は予約制のバスではありません。発車時間にバス停へ行けば乗ることができます。

 

5.持ち物や準備

 最後に、八木新宮特急に乗るうえで準備しておいたほうがよいものを紹介します。

 

(1)飲み物

 八木新宮特急は最大6時間半バスに乗るという長丁場となります。飲み物は事前に購入しておくのがおすすめです。休憩時間中に自販機で購入することもできますが、お手洗いへ行ったりするなどするとあまり時間的余裕もないので、準備しておくと安心です。

 

(2)軽食・お菓子

 乗車中に食事の時間はないので、小腹がすくこともあるでしょう。さっとつまめるものがあると安心です。ただ、他の乗客の方もいるので、マナーには気を付けましょう。

 

(3)スマホの充電

 車内に充電器はないので、充電は十分行っておきましょう。また、バッテリーを携帯しておくと安心です。ただ、八木新宮特急は風光明媚な旅を楽しめるバスなので、時折スマホから身を開放して景色を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 いかがでしたでしょうか。なかなか訪れることの難しいエリアではありますが、それだけに見える景色は新鮮です。そんな場所へ連れて行ってくれる八木新宮特急の旅は、面白くなること請け合いです爆  笑 皆様もぜひ一度、乗ってみてはいかがでしょうか。