東京都は船旅を観光や日常移動に活用する取り組みを進めており、補助金制度も創設しました。この制度を活用し、昨年10月から日本橋~豊洲間の航路が開設され、船旅通勤の実装に向けた取り組みが行われています。
ということで、実際にこの船に乗ってみて、利用状況や使い心地を体験してみることにしましたなお、乗船は今年1月に行っておりますが、4月時点のダイヤは当時と異なっていますのでご注意ください。
1.概要
日本橋~豊洲間の航路は、昨年10月から運行されています。運航日は水曜~金曜の週3回で、夕夜間に1日5往復運行されています。日や天候によっては運休の場合があります。
乗船料は大人500円、子ども250円で、webで事前予約ができます。空きがあれば当日購入も可能ですが、キャッシュレス決済のみ取り扱いで、現金で乗船料を支払うことはできないので注意が必要です。
2.実際に乗ってみた
調査日:2024(令和6)年1月31日(水)
実際の様子はこちらから↓↓
ということで、船に乗るべく東京・日本橋にやってきました。日本橋はかつての五街道の起点であり、現在も国道1号や4号などの主要国道の起点なので、旅のスタートにはふさわしい場所です。
建物もきらびやかでおしゃれなものが多いですね~
船着き場は日本橋の南東側の橋のたもとにあります。
出航20分くらい前に着いたのですが、待っている人は1人いるかいないかでした。この時間であれば日本橋から豊洲へ向かう人が船を利用すると思っていただけに、あまりの閑散ぶりにやや不安を覚えました。それでも、出航数分前になると、ちらほらと乗客がやってきて、安堵しました
船は15人くらいが乗れるくらいの大きさで、ミニデッキとラウンジもあります。
19時15分、定刻通り日本橋を出航します。出航してすぐ、乗組員の方が乗船券の確認にやってきました。事前購入していた人はスマホで電子チケットを提示し、事前購入していない人は船の上で乗船料を支払いました。
出航して10分ほどは、お堀を進んでいきます。頭上には首都高速道路、両側には家やビルがひしめいています。
やがて船は隅田川に出ます。景色が一気に開け、きらびやかな橋やマンションに出迎えられます
川の上から夜景を楽しむこと20分余り、豊洲エリアにさしかかります。ちなみに、この日の乗客は6~7人ほどで、私と同じように船に乗ってみようという感じの方でした。
豊洲側の船着き場は、ららぽーと豊洲の桟橋になります。
豊洲に着くと、まだ出航まで10分ほどあるにも関わらず、十数名の方が船を待っていました。ラッシュの方向からして、日本橋から豊洲へ向かう乗客のほうが多いと思っていただけに、少々意外でした。ららぽーとで買い物を楽しんでから東京駅方面へ向かう人が利用していたと思われます。
3.まとめ
いかがでしたでしょうか。この航路は船旅通勤の実装のために実施されている施策ですが、週3回の運行であること、夕夜間に毎時1本、1日5往復と便数が少ないため、通勤には使いにくいです。しかし、「混雑回避ができる」「きれいな景色を楽しめる」「東京駅・日本橋エリアから豊洲エリアまで乗り換えなしで行ける」というメリットがあるため、豊洲近辺に住んでいる人であれば、たまにお金を払って船で帰宅するというのはありだと思いました
また、豊洲側ののりばがららぽーとに隣接しているため、ららぽーとへの買い物客をターゲットにした設定にするのもありではないか、とも思います。
個人的には、夜景がとてもきれいで、東京の船の旅を大いに楽しむことができました皆様もぜひ一度、乗船してみてはいかがでしょうか??