JR東日本は5日、「旅せよ平日!JR東日本たびキュン♡早割パス(通称:キュン♡パス 以下通称にて表記)」を発売することを発表しました。今回はこれについて分析します。

https://www.jreast.co.jp/press/2023/20231205_ho02.pdf

 

<チャプター>

1.キュン♡パスの概要

2.キュン♡パスは幅広く使える!!

3.キュン♡パス発売の背景

まとめ

 

1.キュン♡パスの概要

(1)利用可能なエリア:JR東日本・青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道・三陸鉄道・北越急行・越後トキめき鉄道(直江津~新井間)・気仙沼線BRT・大船渡線BRT

(2)利用可能な期間:2月14日(水)~3月14日(木)の平日のうち1日間

(3)乗れる列車:普通・快速列車の自由席及び新幹線・特急列車の自由席

(4)おねだん:1万円!!爆  笑爆  笑

 

 1万円で1日中、新幹線や特急を含むJR東日本全線が乗り放題という、超おトクなきっぷです!!さらに、新幹線や特急の普通車指定席も2回まで追加料金なしで利用できるという特典もついており、非常にお得です!!

 ただし、乗車日の1か月前から14日前までに購入する必要があること、会員制予約サイト「えきねっと」でしか購入できないこと、平日しか使えないことに注意です。

 

2.キュン♡パスは幅広く使える!!

 キュン♡パスの最大の魅力は、新幹線や特急にも乗れて1日1万円という、その安さにあります。

 

<例1:主な区間の普通乗車券+自由席特急券の片道の値段>

東京~新潟:10,260円(学割:9,080円)、東京~仙台:10,560円(学割:9,350円)

東京~青森<通常期指定席>:17,150円(学割:15,080円)

 

<例2:主な区間の普通乗車券+特急券の往復の値段>

東京~長野:15,620円(学割:13,980円)、東京~いわき<指定席>:12,580円(学割:11,080円)

 

 こうしてみると、東京から長野、新潟、東北の各都市とを往来する上では、日帰りで単純往復するだけ、区間によっては片道移動だけで元がとれてしまいます。乗り放題パスだからといって無理に何本も列車に乗る必要がなく、単純に東京から仙台へ向かうだけでもお得なきっぷというわけです!!平日に移動する予定がある人にとっては、使わない手はないきっぷということができ、帰省、受験、出張、就職活動と様々な用途で強い味方となること間違いなしです爆  笑

 

3.キュン♡パスを発売する背景

 次に、キュン♡パスを発売する背景について考えています。

(1)平日の観光客の鉄道利用促進

 観光利用については、土休日は堅調な一方、どうしても平日の利用が上がってこないという現状があります。そこで、破格のきっぷを発売することで、平日の鉄道利用を底上げしたいという狙いがあります。

(2)会員制予約サイトへの販売促進

 このキュン♡パスは、会員制予約サイト「えきねっと」限定販売であり、駅の窓口や券売機では購入できません。「えきねっと」限定販売とすることで、えきねっとの会員の増加やWEBでのきっぷ購入を推進したいという狙いがあります。

(3)高校生・大学生など、学生の利用促進

 このキュン♡パスの利用期間を見るに、高校生や大学生をターゲットの1つと定めている感があります。2~3月は大学受験シーズンで高校生の長距離移動がありますし、大学生は長期休暇中なので帰省や旅行に出る人も少なくありません。そうした若者の利用を引き込む狙いもあります。

 

<まとめ>

 いかがでしたでしょうか。えきねっと限定販売、14日前までに購入、平日のみ使用可能など、制約はありますが、その制約を踏まえても相当お得なきっぷといえるのではないでしょうか。これだけ安い価格で、東日本じゅう乗れると聞くと、私もどこか行こうかなと思ってしまいます(笑)

 鉄道マニアの乗りつぶし旅だけでなく、ビジネスや帰省、普通の旅行にも使えるおトクなきっぷ、使わない手はないですね爆  笑爆  笑爆  笑