突然ですが皆さん、高速道路を走るバスと聞くと、どのようなバスを思い浮かべますか?一般的にはこのようなバスを思い浮かべると思います。

 

 

 しかし、中には、身の回りの一般道しか走らないようなバスが、高速道路を走るという例がいくつか存在します。その一つが、相鉄バスの浜17系統です。

 

 このバスは東戸塚駅からスタートし、今井町や藤塚町を経由しながら星川ランプまで向かい、また東戸塚駅へ戻ってくる循環型のバスです。実質的には東戸塚駅と星川ランプの間を往復しているのですが、往路と復路でルートが若干異なるため、循環型という形になっています。

 いかにも高速道路には行かなさそうですが、乗ってみましょう。東戸塚駅を出ると、西側に進み、ほどなくして横浜新道が見えてきます。右折して横浜新道ぞいの側道を進んでいくのですが・・・

 

 なんと交差点を直進し、横浜新道へ入ってしまいました。この横浜新道は国道1号線のバイパスで、自動車専用有料道路です。厳密には高速道路ではないのですが、走っている感じは高速道路のようなものです。

 今井ランプから横浜新道に入ったものの、ものの数分後に藤塚ランプで早くも横浜新道から流出します。思った以上にあっけなく有料道路区間は終わってしまいました。

 星川ランプバス停まで来たところで、精算も兼ねていったん下車。次のバスで東戸塚駅へ戻ります。

 

 星川ランプバス停を出ると、すぐそばにある星川ランプから横浜新道へ入り、戸塚方面へ進みます。星川ランプから東戸塚駅へ戻るルートは、行きのルートより長く横浜新道を走行します。

 バスは藤塚バス停に停車。一気に乗客が増えました。星川ランプ方面のバス停は出口のランプウェイ沿いにありますが、東戸塚方面のバス停は本線上に設けられています。

 

 今井ランプで横浜新道から流出し、東戸塚駅へ戻ってきました。少しばかりの「一般路線バスで行く高速道路の旅」を楽しむことができました。楽しいと思うかどうかは人次第ですが・・・(^^;;;

 かつては神奈川中央交通の一般路線バスも横浜新道を走るものがありましたが、現在は深夜バス以外廃止になっており、いわゆる高速バスではないタイプで横浜新道を走るバスはこの相鉄バスだけとなりました。

 なお、土休日の早朝1本と夜間帯2本は、今井ランプではなく川上ランプを経由する浜18系統も設定されています。こちらに乗るとより長く横浜新道を走るので、面白いかもしれません。

 ちなみに横浜新道は、速度制限は70km/hと、一般道よりは高く設定されています。しかしこのバスは、特例で60km/hで走行することとなっており、そのため立ち乗りも認められているようです。

 本数は毎時3本、20分間隔ほどで出ており、気軽に高速バス気分を味わうことができます。皆様もぜひ乗ってみてはいかがでしょうか。