先日発表されたJR東日本千葉支社2023年3月ダイヤ改正では、総武線や京葉線で減便が示唆されていましたが、その詳細についてはプレスリリースに書かれておらず、謎が残っています。

https://www.jreast.co.jp/press/2022/chiba/20221216_c01.pdf

 

 これとは別に、JR東日本の労働組合である動労千葉が19日、2023年3月ダイヤ改正について言及し、各線での減便の規模が少し見えてきました。今回は、2023年ダイヤ改正の千葉エリアでの減便について追加で考察します。

 

 

 

 ダイヤ改正の内容自体を考察した前回の記事は以下のリンクからご覧くださいね♪

 

  

 

 では、内容について分析します。

〇久留里線

 今回の改正で、上総亀山6:56木更津行き、木更津18:53発久留里行き、久留里20:40発木更津行き、木更津21:46発久留里行きの4本が、4両から3両に減車されます。夜間の減車が中心ですが、木更津に8時に到着する通勤通学時間帯の便も減車になるあたり、利用が伸びていない現状が垣間見えます。

→久留里線についてはプレスリリースの記載通りでしたが、前回記事で触れていなかったため当記事で掲載しました

 

〇内房線

・千葉発千倉行き2本が館山行きに短縮されます。これに伴い、館山→千倉への最終列車が約1時間繰り上がります。

・木更津21:49発館山行きが千倉行きに延長されます。これにより、館山→千倉は1本減便になります。

・館山発安房鴨川行き1本が木更津始発に変更されます。木更津発館山行きと館山発安房鴨川行きを統合し、館山から先の時刻が変更となる形です。これにより、館山から安房鴨川への最終列車が約20分繰り下がります。

→こちらも、プレスリリースの記載通りでした。

 

〇成田線

・千葉~成田空港間3往復が総武快速線直通列車から普通列車に変更されます。

・千葉22:56発成田行き、成田23:33発千葉行きが減便となり、千葉~成田が1往復減便となります。

→こちらも、プレスリリースの記載通りでした。

 

〇総武本線

・千葉23:50発横芝行きが成東行きに短縮されます。これにより、成東→横芝への最終列車が約70分繰り上がります。

・千葉21:50発成東行きが横芝行きに延長されます。平日は成東で特急「しおさい13号」からこの列車に乗り換えが可能です。

 よって、成東~横芝間の運転本数は変更なしのようです。

・千葉23:05発成東行きが八街行きに、成東23:08発千葉行き最終列車は八街23:41発千葉行きにそれぞれ短縮されます。八街~成東は1往復減便となり、成東・日向から千葉方面への最終列車は30分程度繰り上がりますが、八街・榎戸・南酒々井・東千葉から千葉への最終列車は7~20分ほど繰り下がります。

 成田23:33発千葉行きが減便となるのに伴い、運転間隔を調整したとみられます。概ねプレスリリースに記載の通りですが、上り最終列車の変更についてはプレスリリースに記載がないため、動労千葉の記事で初めて判明しました。

 

〇京葉線

・動労千葉の記事により、減便規模が判明しました。以下の通りとなります。

 

蘇我方面行き下り:平日16時台以降に5本、土休日の4~9時台に2本、16時台以降に7本減便

東京方面行き上り:平日16時台以降に8本、土休日の4~9時台に1本、16時台以降に10本減便

 

 千葉支社のプレスリリースでは、一部の快速を普通に変更すること、上り快速の運転時間帯を18時台までに縮小することが記されていましたが、単なる快速の減便だけにとどまらず、普通列車も一部減便になりそうです。

 それにしても、夕方以降はかなり思い切った減便に踏み切ることになります。通勤客の利用が戻っていないのでしょうか??

 

〇総武快速線

・東京方面~成田空港への直通列車が毎時1~2本から毎時1本に変更

・東京~千葉間で2往復削減し、毎時5本の運行に変更

 

 プレスリリースでは、「総武快速線の本数見直し」「東京方面~成田空港への直通列車が毎時1~2本から毎時1本に減便」としか読み取れず、東京~千葉間で減便が行われるのかは不明でした。しかし、やはり東京~千葉間で減便になるようです。

 日中の総武快速線は毎時5~6本運行されていますが、毎時5本に統一されるようです。

 

〇中央・総武線各駅停車

・平日朝の三鷹発津田沼行き、中野発津田沼行き各1本・平日夕方の津田沼発中野行き2本、津田沼~千葉間2本が減便となります。

・土休日は津田沼~中野間1往復、津田沼~千葉間3往復が減便となります。

 

 プレスリリースでは「運行本数を見直します」としか記載されていませんでしたが、やはり減便が実施されるようで、全線で1~3往復減便となります。

 

<まとめ>

 いかがでしたでしょうか。プレスリリースの中で、京葉線・総武快速線・中央・総武線各駅停車の減便規模が不透明でしたが、今回の動労千葉の記事である程度判明しました。総武線快速・各駅停車については減らせるところで数本減らしたというところですが、特に京葉線の夕方以降の減便規模が大きいのが目立ちます。

 今考えると、武蔵野線の西船橋~東京・海浜幕張間の増発は、京葉線の減便を補填する意味合いもあるのかもしれません。武蔵野線の利用が堅調な一方、京葉線は苦しい状況であることがうかがえます。

 これ以上のダイヤの詳細については、2月25日の時刻表3月号の発売を待つこととなりますが、3月ごろに再度検証したいと思います。