日本人にコレステロールの害はない | Cの憂鬱

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先の無い高齢者のつぶやきです。Cは、お隣の怖い国、お金、職業などなどの頭文字?、かな。

日本人にコレステロールの害はない そしてもう 一つ、大きなごまかしがありました。 1950年ごろに入ってきたヨーロッパからのデータをよくよくみますと、コレステロール値が300ぐらいまでは特に人体への害はないのです。それが300を越えて400ぐらいになってくるといろいろな疾患が出てくる。 だから全体としてはコレステロールが多いほうが病気になりがちのようにみえますが、しかしコレステロール値300ぐらいまではまったく健康に悪影響を及ぼ さないということが言えるわけです。 日本人はもともと体質的に、かなり油を摂る人、卵を食べる人でも260程度までしかいきませんから、その意味ではもともとそのグラフは日本人には関係がなかったのです。 要するに、北ヨーロッパの人たちにとってコレステロールが問題だからといって、全然関係のない日本人に規制しろという、つまり最初から何か変な話だったわけです。 これは今度の新型コロナウイルスの問題とも似ています。 たとえば、2020年12月末の時点のデータでは、日本の人口の約2分の1のイギリスと比較すると、新型コロナに よる死者はイギリスが10万人、日本が3500人で約30分の1です。交通事故死が1万人に達したときには「交通戦争」と呼ばれ、現在のように4000人を下回ると交通事故はあまり話題になりません。 年間の死者が3500人ぐらいの病気というのはほかにもす ごくたくさんあって、それでいちいちワクチンを打つなどというのはまったくお話になりません。さまざまな病気のためにワクチンを打ち続けなければならないということになってしまいます。 話が逸(そ)れましたが、とにかく国によって生活の仕組みや人々の身体のつくり、食習慣によって流行る病気もまったく異なるということです。 ところが「やっばりコレステロールがいけないのだ」ということが言われ続けるうちに、「みんなが言っているからそうな のだろう」という力が働くようになります。大衆社会というのは隣の人がやっていることをそうだと思う社会なので、いったんコレステロールが悪い」ということがNHKあたりで放送されるとみんなが「コレステロールは悪いんだ」と思ってしまうのです。 『フェイクニュースを見破る 武器としての理系思考』武田邦彦 (ビジネス社刊) R060620 P135