刑務所内に置いて受刑者が驚くことは、何もかもが突然ということ。
例えば、拘置所から確定房に入り、行く刑務所が伝えられるのは当日の朝、前日に引き込みと言って移送部屋と呼ばれる場所へ転房となるので移送されることは知るが、行く刑務所などは当日告知される。
また刑務所によっては、工場移動というケースもあるが、これも全て突然、事前告知などない。
私も工場移動は経験したが、こちらの意思などお構いなし、朝工場出房用意をしていると突然居室の扉が開き、工場担当のオヤジから告知させたりする。笑。
外掃等の刑務所外に出ての作業の場合は、事前に審査会なるものが開かれ、あれこれ聞かれるため移動になるのかなとは感じる。
ただそこで行きたくありませんなど言っても無駄。笑。
懲罰受けての移動なら分かるが、そうでなくとも工場移動はある。
またこれは一般の方には耳慣れない言葉だが、刑務所では玉検なるものが行われる。
これは工場作業中に突然行われる。
簡単に言えば、金玉見せろってこと。笑。
一人ずつ呼ばれ、検査担当のオヤジの前で金玉見せて竿も見せて異状ないか確認される。
普通はいないが、まれに竿等に異物を入れるものがいるから。
この玉検は、担当のオヤジも嫌だろうし、受刑者もなんとも恥ずかしい。
突然でも受刑者が喜ぶこともある。
それは仮釈放告知。
これは誰しもが嬉しいはず。
仮釈放告知は突然だが、基本的には告知日は毎週固定されている。
刑務所により違いはあるだろうが、私がいた刑務所は水曜日の朝だった。
本面接を終えた受刑者は皆水曜日の朝ソワソワするもの。
この突然は大歓迎だった。
刑務所では移送も何もかも突然告知される。
受刑者は考える暇もない。
もちろんそれらは、安全確保の意味合いが強く受刑者の身となれば受け入れるしかない。
刑務所に入ると色んな意味で鍛えられます。笑。
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