旅立ちの朝。 | 刑務所体験記&更生道

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刑務所を出所して半年、刑務所内の現実、出所後の苦難と更生の道を辿るドキュメントブログです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日から長女が家を旅立つ。

 

県外の大学に合格し一人暮らしをはじめる。

 

長女はおとなしく真面目でコツコツ努力するタイプ。

 

小さい頃から手のかからない子供だった。

 

こんな私でも娘たちは可愛くて仕方がない。

 

娘たちが幼い頃、私は逮捕され刑務所へ。

 

幼少期に父親が突然いなくなったことを娘たちがどう感じていたか今も聞けずにいる。

 

聞くことが怖いといった私の弱さがそうさせてる。

 

刑務所にいる頃は、娘たちのことが心配でならなかった。

 

イジメられてはないか、心を病んでないか等、自分のしたことは棚に上げ、その部分だけは父親でいた。

 

娘たちは今も毎日のように私に色んな話を聞かせてくれる。

 

本当にありがたい。

 

いつか私が逮捕されたことを知るだろうと思うと胸が痛い。

 

自分の罪は家族をも不幸にする。

 

昨日は引っ越し業者を頼むお金もないので私が車で荷物を運んだ。

 

ありがたいことに大学の寮があり、そこに入れることになった。

 

奨学金も助かる。

 

寮費は月額1万5千円、私のような頼りない父親にとってありがたい。

 

きっと長女はアパートで独り暮らしをしたいのだろうが、そんなことを口にも出さず楽しみだと言ってくれてる。

 

今日は長女を連れて最後の荷物運び。

 

明日は入学式とバタバタ。

 

なんだかんだ言っても心配で仕方がない。

 

友達はできるか、仕送りが少なくとも生活していけるか、アルバイトはするのか、ご飯はしっかり食べろよ、何かあったらいつでも電話を。。。。

 

本当に心配と寂しさがこみ上げてくる。

 

長女が生まれ、父親らしいことなど何もしてあげられなかったから。

 

私が刑務所に入るようなことをしなければ、私がもっとしっかり稼いでいれば、私がもっと。。。。。

 

後悔が押し寄せる。

 

子供達に心から申し訳なく思う。

 

これからの人生でそれらを少しでも取り戻すしかないのだろう。

 

旅立ちの朝、長女にとって良い朝となってくれることを心から願ってる。

 

何かあればいつでも駆け付けるから。

 

身体だけは気を付けて。

 

心配は尽きないな。笑。

 

泣きそうだわ。

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