刑務所に持っていくべき大切なもの。 | 刑務所体験記&更生道

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刑務所を出所して半年、刑務所内の現実、出所後の苦難と更生の道を辿るドキュメントブログです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もしあなたが刑務所に入ることになったら。

 

入らないに越したことはないが、裁判官から実刑を言い渡されたなら。

 

持って行くべきものはなにか。

 

それはお金でも雑誌でも服でも日用品でもない。

 

一番多く持って行くべきものは。

 

自分自身の思い出

 

その思い出は多ければ多いほどいい。

 

刑務所に入れば金などほぼ役に立たない。

 

高価な時計やバッグなど持ち込めない。

 

刑務所で未来を想像することは辛さを増長するだけ。

 

未来を想像すれば自身の懲役の長さに心が病む。

 

そんな時、思い出が自分を救う。

 

両親に愛された記憶、恋人、家族との思い出、自分が頑張れてた頃の記憶、思い出は多ければ多いほどいい。

 

刑務所であっても心の中までは支配管理されない。

 

辛い懲役の中で休日、眠りに落ちる前に思い出の数々を蘇らせ、少しの癒しを得る。

 

思い出はまた後悔もさせてくれる。

 

刑務所では誰もが皆後悔する。

 

後悔の連続、後悔の日々が出所まで続く。

 

ただそれも必要なこと。

 

素敵な思い出たちが後悔を与えてくれる。

 

その後悔が更生に繋がる。

 

思い出が与えてくれる後悔は少し優しく、自身を立ち直らせる。

 

季節ごとに思い出される記憶は、時に独居で涙さえ流させてくれる。

 

まだ自分にも涙なんて流せるのだと気付かせてくれる。

 

特に両親、恋人、家族との思い出は優しい後悔を与えてくれる。

 

もう二度と刑務所なんか来るようなことはしないと誓える。

 

思い出だけで出所までの日々をなんとか乗り越えられる。

 

どんなに辛くても、どんなに苦しくても、思い出だけは優しく語りかけてくれる。

 

受刑者にも犯罪を犯さず必死に生きてた頃があり、素敵な思い出もある。

 

その頃に戻りたいと心から後悔する。

 

それでいい。

 

刑務所で一生分の後悔をすればいい。

 

出所後の未来で後悔しないように。

 

思い出、これだけは刑務所にたくさん持って行けばいい。

 

素敵な思い出は自分に優しさ、心の安らぎを与え、自分自身が優しくなれる大切なものだから。

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