昨日は私の両親の金婚式だった。
お金がないので何もしてあげられることはなかったが、ささやかなケーキと手作り料理を。
両親共々喜んでくれ、私も嬉しくなった。
私の両親は共に真面目で勤勉な人。
私のことも愛情持って育ててくれた。
私が生れた頃、その子供が刑務所に入るなど思いもしなかっただろう。
50年の結婚生活で一番の苦しみ辛さを与えてしまったことを心から後悔している。
本当に申し訳なかったと今も後悔しかない。
40歳を前に逮捕、懲役と道を外れた大バカ息子を今も何も言わず受け入れてくれてる。
両親の苦しみ辛さを想えば言葉もない。
そういった想いをさせるということすら想像せず犯罪行為に及んだ自分が憎く情けない。
両親ともに80歳近い、ありがたいことに今も健康に過ごしていてくれる。
刑務所面会時に年老いた母親が刑務官に頭をさげ、小さな背中が面会室から去っていく姿が今も忘れられない。
どれだけ母を泣かせたろうか。
若い頃からどれだけ心配させたろうか。
自分の愚かさに言葉がない。
親孝行など自分がしたことを想えば一生かけてもできず、償うことすらできないが両親が少しでも心穏やかに長生きしてくれることを心から願ってる。
また心穏やかに過ごせるよう私自身が本気で更生と向き合わねばと思う。
金婚式、なにもしてあげられなかったが、大バカ息子の手料理を食べてくれる両親の顔は穏やかだった。