昨年の5月からお付き合いを始めたT様
このプジョー 何度となく高額修理になっておりますが
今回はエンジンが掛からなくなったという事で日曜日にレッカーでの入庫
一か月くらい前から症状は出ていたのですが
ちょっと間を開けると掛かったりしていたので
様子を見ていて頂いたんですが流石にもうギブアップ
セルは回れどうんともすんとも掛かる気配がしません
次の日に早速点検!
一度セルを回してみますがやはりダメ
運転席を下りて車両後方に回るとガソリン臭くない
そして、セルを回しながら燃料ポンプの音確認、、、しません
燃料ポンプを含めたポンプ周りの電気関係が怪しいですね
一度OBD診断機でDTC点検しますが異常なしという事は
二次側という事なので、早速燃料ポンプの確認をします
後部座席を外しカーペットをめくってみると少し異臭
ポンプのカプラーを外すとそこに犯人がいました!
車両側もポンプユニット側もご覧の通り端子が焼け焦げています(マイナス側端子)
異臭の犯人はこの焦げたカプラーですね(カプラー自体も溶けています)
ここでフューエルポンプ自体かそこまでの回路か切り分けるために
ユニット側端子を磨いて直接バッテリーで12V入れてみたところ、回転に違和感は有るものの動いてはいました 車両ハーネス側も回路が成り立っていることを確認できたので、直接の犯人はこのカプラーの接触不良で確定です
次にこの焦げの原因ですが90%以上の確率でフューエルポンプの経年劣化による回転不良で間違いないと思います 回転不良による負荷増大 → 過電流 → 端子焼けという構図でしょうか?
これで交換すべき部品も確定出来たのはいいんですが、ここからが輸入車の苦労が多いところ
細かな部品が出ないんです(お客様の負担が増えるところです)
例えばトヨタさんだとこんな風にパーツが取り揃えられているんですが、この車両の場合
燃料ポンプ側はユニットでしか品番はなく上の左側の全てがセット(ユニットAssy)になってしまいます
車両ハーネス側はコネクターカプラーハウジングも内部の端子も設定は有りませんので、どこまでハーネスを交換してよいのやらという感じになります
普通この状況だと燃料ポンプユニットは新品交換して、車両カプラーは合うようなものでピンだけ替えて何とかするという感じだと思いますが、Y&Yは諦めません(理由はコネクターカプラーも溶けているのでピンが固定できずピンの接触面が変化して不安定になりそうから ← 最終的に危ないです)
ネットサーフィンで探し出しました!!!(何時間掛ったか内緒ですw)
これが欲しかった
入荷には時間が掛かるので一度修正でお返しし、こいつが入荷したら再度入庫して頂き交換し作業終了となります
あらためてAliexpress恐るべしの一言ですwww