札幌軟石 レトロ館 | 清多夢クラブ

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 大通公園西13丁目にレトロな大きい館(やかた)がある。1926年(大正15年)に、「札幌控訴院」として建てられた。現在、「札幌市資料館」として展示保存している。歴史的建造物であり、ルネッサンス様式を取り入れて威厳を感じさせる。デザイン・構造とともに、近代化の具体例として、2020年国の重要文化財に指定された。

 下部構造を鉄筋コンクリート、上部にレンガ積み、外壁に札幌軟石を使用。札幌軟石を使用したもので、現存する建物では最大規模とされる。札幌軟石は、支笏湖を形成した火山活動における火砕流が固まった溶結凝灰岩。関東における大谷石に類似している。開拓時代、主要な建造物の資材に大いに使用された。

 昭和48年に裁判所の移転に伴い、札幌市資料館としてオープンした。当初、札幌ゆかりの芸術文化資料や札幌オリンピックの資料を展示していた。平成18年に控訴院時代の法廷を復元している。2階には貸室としてミニギャラリーや研修室がある。今期のNHK朝ドラは、戦前・戦後の「裁判所」が登場している。

 

写真1 庭園カナルとレトロな建物。

 

写真2 札幌資料館建物の正面と前庭。

 

写真3 正面のファサード。

 

写真4 サンクガーデンとブロンズ像

 

写真5 建物側面と裏口。

 

写真6 玄関出入口のドアと復元法廷。