本丸御殿 狩野派画 | 清多夢クラブ

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ランして、歩いて、観て思うことを・・。

 名古屋城天守閣に上れない分、名古屋城本丸御殿が混んでいた。30分待ちの行列だ。先の大戦で焼失した本丸御殿は、約9年をかけて2018年に全体公開となった。徳川家と狩野派が創出した芸術の世界だ。30を超える部屋や廊下には、一級品の絵画や彫刻、装飾品が詰まっている。入場無料+撮影可能。

 観覧者が多く、ゆっくり観賞できなかった。主なポイントを順路に沿って整理しておく。 (1)玄関乃間:訪問者が待つ場所に「竹林豹虎図」。襖絵や障壁画の背景は全て金箔。(2)表書院:謁見場所であり3つの部屋が襖で仕切られている。「桜花雉子図」が描かれている。

 (3)対面所:和歌山県出身の春姫との婚礼に使用したとされる場所。和歌山の風景などが描かれている。 (4))上洛殿:将軍家光を迎えたとされる場所。色鮮やかな色彩から淡い水墨画に変化する。狩野探幽が手がけた山水画「雪中梅竹鳥図」がある。

 400年の歴史を持つ狩野派、時の権力者と関係を構築していた。戦国時代、一門を豊臣家、徳川家、宮廷の3グループに分けて、生き残る態勢で芸術を後世に伝えてきた。[西日本桜クルーズ-04]
 

写真1 名古屋城本丸御殿。

 

写真2 玄関乃間の「竹林豹虎図」。

 

写真3 表書院の「桜花雉子図」。

 

写真4 対面所の和歌山風景画。

 

写真5 上洛殿の「雪中梅竹鳥図」。

 

写真6 梅の間と廊下。

 

写真7 本丸御殿の間取り図。