古事記は、実際の地理(方角)を用いて、「那良戸」(北戸)、「大坂戸」(西戸)、
「木戸」(南戸)、を提示する。そして、「木戸」を、「掖月之吉戸」とする。此処で、
「掖月」の意味は難解なので、まずは置いておく。「木戸」=「吉戸」を考察する。
#もちろん、重箱よみの「吉戸」(岐度)は、甲乙の違いを超えて、
#「木戸」(紀度)に掛かる。この当たり前のことを指摘しておこう。
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・【BA QYSA】(木戸、297)は、【QWP】(猿、297)に重なり、「‘nḫ」(人)を含意。
・即ち、「木戸」(紀度)は、「‘nḫ」(猿)=「‘nḫ」(鏡)=「R‘」(天照大御神)を含意。
・一方、【BA ΘBA】(吉戸、20)は、【Y】(手、20)に重なり、「utu」(日神)を含意。
・まさに、「吉戸」(岐度)も、「‘nḫ」(猿)=「‘nḫ」(鏡)=「R‘」(天照大御神)を含意。
ところが、この「R‘」(天照大御神)の呼称として、「kՅ-r‘-šw」(春日)が有り、
「mՅ‘-kՅ-r‘」(真春日)が有る。後者の言葉こそが、「makara」(和迩魚)、で、(※「沫雪」に注意‼)
そのとき、「木戸」(紀度)も、「吉戸」(岐度)も、【GDYWNA】(kid、98)を表す。
「木戸」(吉戸)は、「makara」(和迩魚)=「mՅ‘-kՅ-r‘」(真春日)、を表すのだ。
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ちなみに、「木戸」(=木国への入り口としての戸)は、実際の地理において、
「飛鳥」(阿須加)であった。「assuka」(涙)であった。このことを完全に反映し、
「木戸」=【BA 十YMNA】(南戸、637)は、【DMO十A】(涙、637)に全一致。
「飛鳥」(阿須加)と言えば、「石像」(石造物)、【LY十WS】(石、637)。此処で、
まさしく…数々の【LY十WS】(石、637)が、【DMO十A】(阿須加、637)を示す。
この「伊奈利」(石)こそが、「伊奈利」[LAMMA](織女)、「makara」(和迩魚)で、
「mՅ‘-kՅ-r‘」(真春日)=「kՅ-r‘-šw」(春日)=「R‘」(天照大御神)の提示物だ。
つまりは、「飛鳥」(阿須加)=「šw」(虚)=「šw」(日)=「R‘」(天照大御神)である。
「木戸」(吉戸)は、「伊奈利」(石)、「mՅ‘-kՅ-r‘」(真春日)、「R‘」(日神)、の提示。
そういう話になっている。「飛鳥」(阿須加)は、「‘Յ-šw-kՅ」(大日春)…なのである。(※「大春日」である)
「沫雪」(天照大御神)=「伊佐知」(怒)=「伊佐知」(火)の背景は、拝火教、である。
やはり、「飛鳥」の地に「ゾロアスター教」を看て取った松本清張の見立ては、正しい。
但し、この背景には、更に古いエジプト文明が在る。それを記しているのが古事記だ。