今回、また、「葛城之曽都比古──葦田宿祢──黒比売」という系譜を吟味する。
【XWA AWKMA】(黒比売、109)=【LBNH】(月、109)=【SYNA】(月、152)は、
魔方陣の「imin」(七)、即ち、【YMYNA】(右手、152)を含意する。それに鑑みると,
「葦田」(アシタ・アシダ)が、「imittu」[A.ZI.DA](右手)を表すことは、確定と言える。
#ところが、メソポタミアなどでは、「右」を意味する言葉が、「南」も意味する。
#したがって、「曽都比古」の「曽都」は、一つには、「šūtu」(南)を提示。更に、
#「葦田」に繋がっている以上、エジプト語の「swt」(scirpus reed?)をも提示。(※以上は既述)
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話を進めよう。此処で、「i」(葦)=「i」(己)=【Y】(手、20)=「‘」(手)である。(※【井】(両児)である)
それが故に、「葦」(阿斯)は、「‘-s」(手人)である。即ち、「葦田」(アシタ)は、
「‘-s-tՅ」(手人熱)であり、「‘-tՅ」(手熱)であり、これこそが、「吾田」(阿多)、
である。「葦田」も、「吾田」も、同じ。これらは、「井田」(ヰタ・ヰダ)という話か。(※「葦井之稲置」に注意)
・「イダー管」……「左」の鼻孔……「月」の気道
・「ピンガラ管」……「右」の鼻孔……「日」の気道
ヨーガにおいては、「イダー」は、「月」の気道とされる。「左」の鼻孔に対応する。
しかし、「左」=「東」=「日」であることから見れば、「イダー」という語は、本来は、
「井田」(ヰダ)=「吾田」(阿多)=「葦田」(アシダ)=[A.ZI.DA](右手)であろう。
インド方面の「イダー」の「イ」は、エジプト語の「i」(葦)、Syriacの【Y】(手、20)、だ。
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そういう訳で、「葦田」において、「葦」(阿斯)は、「‘」(手)を指し示す。
「i」(葦)=【Y】(手、20)=「utu」(日神)を指し示す。それに鑑みれば、
【AWKMA】(弋、91)は、「大角」(杙)=「‘nḫ」(鏡)=「R‘」(日神)、だ。
【XWA AWKMA】(黒比売、109)に重なる[A.ZI.DA](右手)、こそが,
【XKMA】(聡耳、91)=【AWKMA】(黒、91)=「R‘」(日神)を指し示す。(※「km」(黒髪)に注意)
【AYLNA RWMNA】(高木、543)も、【SORA AWKMA】(黒髪、543)。
実は「高木」(多訶疑)は、「大角」(杙)=「‘nḫ」(鏡)=「R‘」(日神)を含意。
「間人」(spy)=【QRQSA】(カラス、772)=【ΣRBWNA】(聡耳、772)、だ。
以上の通り。「間人穴太部」の「穴太」は、「‘nḫ」(鏡)=「R‘」(日神)、である。
「葦田」、「間人」、「穴穂」、「大角」、「黒」、「烏」、「鏡」、「耳」、すべて、「日神」、
ということになろう。それを示すのが、「葦田宿祢」と「黒比売」の父娘と言える。