前項を補足する。「師木津日子・玉手見」(安寧天皇)は、【A】(アレプ、2)の天皇である。
この場合、もちろん、「師木」(志幾)は、ヒエログリフの[𓌸](鉏)を含意する。そういう訳で、
その子である「師木津日子」も、当然の話として、[𓌸](鉏)を含意。【A】(アレプ、2)を含意。
#ここで、【A】(アレプ、2)は、「‘rf」(結ぶ, 包む, 包み, 袋)に掛かり、「inḳ」(結ぶ, 集める, 抱く)を含意。
#即ち、上の「師木津日子」の一子孫である「伊賀須知之稲置、那婆理之稲置、三野之稲置」において、
#「稲置」(イネ・オキ)=「稲置」(イナキ)は、「inḳ」(結び)を表記するものである。これは、もう確定的か。
* * *
用例は少ないが、シュメール語の「bar」(plough)が有り、アッカド語の「mayāru」(plough)に当たる。
「阿遅鉏高日子根神」=「土左大神」(孔雀大神)である以上、「mayāru」(鉏)=「mayūra」(孔雀)だ。
[𓌸](鉏)を表す【A】(アレプ、2)そのものが、「銛」(毛理)=「mor」(孔雀)を含意する。そういうことだ。
ところが…歴史的に、【ALHA RBA ΘWSA】(土左大神)=【ΣGL】(jackal、444)=「アヌビス」は,
【ARMYS】(ヘルメス、442)と習合する。以上に鑑みて、上述の「那婆理之稲置」における「那婆理」も、
一つには、【KAPA XWRA】(白石、442)=「inr ḥḏ」(白石)=「na-bur」(limestone)を表す、と言える。
* * *
さらに言うなら、「bar」(鉏)=「mayāru」(鉏)=「mayūra」(孔雀)なのだから、「那婆理」は、
「na₄bar」(鉏石)=「wꜣḏt」(孔雀石・マラカイト)である。即ち、エジプトの「wꜣḏt」(孔雀石)が、
メソポタミアだと、「那婆理」=「na₄bar」(鉏石)、もしくは、「婆理」=「bar」(鉏)、と呼ばれた。
そういう話である。この「wꜣḏt」(孔雀石)が、女神の「Wꜣḏyt」(ウァジェト)に近しい点に要注意。
「那婆理」は、[𓌸](鉏)だから、【A】(アレプ、2)=「‘rf」(結び)=「inḳ」(結び)=「稲置」を含意。