・「布斗比売命」の妹の「宝王」に対し、亦名は「糠代比売王」とされる。
・その同じ人物である「田村王」に対し、亦名は「糠代比売命」とされる。
これらの名前については、「mašrû」(wealth)が、木で言えば「棗椰子」、
星で言えば「シリウス」(dog star)、ということを念頭に置いて理解せよ。
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「宝」(タカラ)=「田村」(タムラ)については、「宝」(タカラ)が、【DQLA】(棗椰子、247)を表し、
「田村」(タムラ)が、【十MRA】(棗椰子、852)を表す。然るに、「宝王」の姉は、「布斗比売命」。
その場合に、「iw」(犬)=「iw」(島)=「島」(シマ)=【SYMH】(宝、146)=「ḫt」(wealth)だから、
「布斗」(財)と「志麻」(宝)は、【DQLA】(棗椰子、247)とともに、「犬」(イヌ)=「Sirius」、を提示。
という訳で、「糠代比売」の「糠」も、「tibnu」[IN.NU](chaff)により、「犬」(イヌ)を表すものだろう。
即ち、「糠」(イヌ)=「in-nu」(chaff)であり、「糠代」(イヌデ)=「in-nu-de2」(chaff)である。つまり,
「糠代」(イヌデ)=「in-nu-de2」(糠)=「in-nu」(糠)=「犬」(イヌ)=【SYMH】(宝、146)、である。
#「シリウス」(天狼星)が、「barbaru」(狼)=【婁】(Aśvinī)=【D】(戸、5)を含意する点に注意。
#即ち…「gandhabba」(香神)=「ba」(海神)=【BA】(戸、5)=【D】(戸、5)=「土左」(孔雀)を。
#さらにまた、【XWA 十BNA】(糠代比売、583)=【BYL十Y】(銅、583)=「tāmra」(銅)であり、
#「糠代比売」は、【十MRA】(棗椰子、852)を含意し、上のように、「犬」(イヌ)=「Sirius」も含意。
#「tibnu」[IN.NU](糠)は、「inw」(贈り物)、「ba」(贈り物)、「ba」(海神)=「土左」(孔雀)を含意。
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要するに、「糠」(イヌ)=「in-nu」(chaff)は、「犬」(イヌ)=「シリウス」を表し、(※「真の爪」に注意)
「inw」(贈り物)=「ba」(贈り物)=「ba」(海神)=「土左」(孔雀)を表す。即ち,
倭訓の「糠」(ヌカ)は、「nakha」(爪)と同源。そして、「nacca」(dancing)と同源。
ここで、【XDWA】(joy、23)は、そのまま、「dance」の意味を持つ。このことから、
「nacca」(dancing)に当たるのは、「nu-ḥ‘i」(祝いの時)=「斎いのとき」、なのだ。
「ḥ‘i」(喜ぶ, 祝う)は第3子音弱動詞であり、特に、この語は、「i」が表記されない。
おそらく、「nu-ḥ‘」(祝いの時)という音形も有ったものと思われる。加えて言うなら、
「糠」(ヌカ)=「nu-kՅ」(春の時)と見てもよい。「kՅ」(春)=「pՅ」(飛去)、に要注意。(※「春」は「活力」)
無論、「nakha」(爪)と言えば、それは、引っ掻いて、傷を付けたりするもの。とすると、
この「nakha」(爪)は、シリア語の【NKA】(to harm、92)と同源だろう。これは、「ヌカ」。