もともと、漢字の「高」は、「空間的に高い」という意味のほか、
「身分や地位が高い」という意味を普通に持つ。そういう訳で、
「sr」(貴族)=「s‘ḥ」(貴族)=「s‘ḥ」(高)=「ḳՅi」(高)、だから,
端的に言って、「鷹」(多迦)=「šúr」(furious)=「sr」(高)…だ。
この場合、やはり、「高」(多迦)は、「鷹」(多迦)そのものだろう。
#当該の「鷹」(多迦)=「šúr」(furious)=「sr」(高)は、
#「阿治志貴」(忿而飛去)を含意する。こういうわけで、
#「鷹」(多迦)は、「taka」(to leave behind)と見られる。(※【DOKA】(vanishing、117)である)
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ところが、「iḳr」(有能な)が有り、「spd」(有能さ)が有り、「ḳni」(有能な)が有り、
「ḳn」(勇者)が有り、「kasūsu」[ŠÚR.MUŠEN](鷹)は、「kasūsu」(hero)を含意。
「有能」とは、「能力が高い」ことだ。「能ある鷹は爪を隠す」という諺に要注意か。
「iḳr」(能力が高い)は、「イカリ」(忿怒)に掛かる。また、「沙本」(高)の言い換え,
「佐波遅」は、「šaḫāṭu」(to be angry)と「šaḫāṭu」[GU4.UD](to escape)のほかに,(※アッカド語)
エジプト語の「spd」(能力の高さ)を提示。「ḳni」(能力が高い)=【KNA】(根、92)。
この【KNA】(根、92)は、「蟹」(迦迩)と同源…【ARMYS】(ヘルメス、442)を含意。
以上が、「阿治志貴高日子根神」の主たる名義である。既稿の通りで「s‘ḥ」(高)は、
【ΣAX】(melting、411)に重なる。これは、【ΣHBA】(鷹、411)を含意するのである。