【MLAKA D・ΣBOA】(第七の御使い、614)というように用いられる。
そのとき、【MLAKA】(御使い、124)は、【AYLNA】(木、124)に重なり、
「ky」(猿)=「ky」(other)=「šanû」[MAN](other)=「火星」を含意する。
即ち「猿」(サル)=「sāru」(false)=「ṣarru」(火星のflashing)を含意する。
>四年春正月、或於阜嶺、或於河辺、或於宮寺之間、遥見有物、而聴猿吟。
>或一十許、或廿許。就而視之、物便不見、尚聞鳴嘯之響、不能獲覩其身。
>〔旧本云、是歳、移京於難波、而板蓋宮為墟之兆也。〕 時人曰、此是伊勢
>大神之使也。
(※日本書紀・巻24・皇極天皇四年条より)
引用したエピソードにおいて、「猿」(サル)は、「伊勢大神」の「使」(御使い)。
即ち、此処においても、【MLAKA】(御使い、124)=【AYLNA】(木、124)が、
「ky」(猿)=「ky」(other)=「šanû」[MAN](other)=「火星」…言い換えれば,
「猿」(サル)=「sāru」(false)=「ṣarru」(火星のflashing)。そういう前提がある。
* * *
引用した記事で重要なのは、「而聴猿吟」という記述の「猿吟」だろう。
新編全集は、「吟」を「さまよふおと」と訓む。頭注を見れば、次の通り。
> うめく。『万象名義』に、「吟、牛金反、呻也、嘆也」。『新撰字鏡』に、
>「呻、舒神反、吟也、歎也、左万与不(さまよふ)、又奈介久(なげく)」。
(※小学館新編全集『日本書紀3』96頁より)
『万象名義』や『新撰字鏡』に載る通り、「吟」は、「嘆き」(長息)を含意。
要するに…「猿吟」は、「猿」(サル)の「šāru」[IM](長息)を示すものだ。(※「sāru」[IM]の形あり)
#そういう訳で…引用した記事の「猿吟」は、二字まとめて、
#「サル」と訓めばよい。「サル」(猿)=「火星のflashing」は、
#このまま、「サル」(長息)=「嘆き」=「吟」を含意するのだ。
#「尚聞鳴嘯之響」の「嘯」は「うそぶく」。こう表現されるのも,
#もともと、「猿」(サル)=「sāru」(false)=「火星」、だからだ。