>此は御諸山の上に坐す神なり。故、其の大年神、神活須毘神の女、伊怒比売を娶りて
>生みし子は、大国御魂神、次に韓神、次に曽富理神、次に白日神、次に聖神なり。〔五柱〕
(※古事記・上巻より)
「大年」の弟(あるいは妹)は、「宇迦之御魂」であり、したがって、
「大国御魂」の「御魂」は、「宇迦之御魂」の「御魂」と考えられる。
この「御魂」は、「盂蘭盆」(御魂)=【OWRBA】(uga、392)だが,(※「倉稲魂」に注意)
ならば、「大国」の「大」は、「mašrû」(wealth)=「シリウス」を言う。
「白日神」は、前項を踏まえると、明らかに「シリウス」を意識する。
#ところが、其の【ΣPWDA】(dart、504)=「シリウス」は、
#同じ動詞からの派生名詞の【ΣPDA】(篩、497)を含意。
#したがって、「曽富理神」の「曽富理」という名辞は、当然、
#「šāḫilu」(strainer)、「šaḫālu」(to sieve)に繋がっていよう。
* * *
さらに、既稿で見た通り、「mšrw」(夕刻)=「mašrû」(wealth)=「Sirius」。
其の場合に、上述の「曽富理」は、「saḫāri」(in the evening)を指し示す。
加えて、【OWRBA】(uga、392)=「spy」は、「šāḫiru」(searcher)だから、
「曽富理」は、「saḫāru」[NIGIN](to go around)をも表す。辞書によれば、
どういう脈絡か…「saḫāru」(to go around)>「saḫāri」(in the evening)だ。
もちろん、「塔」のカードが、【軫】(カラス座)=「spy」である点に鑑みれば,
「saḫaru」(tower)は、「saḫāru」[NIGIN](to search)と同源。こう言えよう。