創世記14-3に、【YMA D・MLXA】(塩の海、178)と出てくる。また、
創世記19-26に、【QYM十A D・MLXA】(塩の柱、878)と出てくる。
* * *
先ずは後者に注目せよ。【MLXA】(塩、101)の【QYM十A】(柱、772)において、
実は、【QYM十A】(柱、772)は、【QRQSA】(烏、772)に重なる。言い換えれば、
「erēbu」[UGA.MUŠEN](烏)=「erēbu」[KU4.RA](to come in)を含意するから、
【MLXA】(塩、101)とともに、「kakkab mašrû」(wealthの星)=「Sirius」を含意する。
即ち、【MLXA】(塩、101)と言えば、【QYM十A】(柱、772)なのである。ここで、
当該の【QYM十A】(柱、772)は、【OYM十A】(standing firm、772)を含意する。
もちろん、【QYM十A】(柱、772)は、【QWM】(to stand up、257)の派生名詞だ。
そうすると、「塩」(志本)として、ひとまず、「šīḫu」(grown tall)が浮上するはずだ。
#ところが…古事記の「塩」の初出は、「淤能碁呂島」に関する以下の記述,
#つまりは、「其の矛の末より垂り落つる塩の累り積れる、島に成る」である。
#どのくらい累積したかは明らかでないものの、まさしく、「šīḫu」(grown tall)。
#キレイに盛り塩したものは、形としては、円錐形になる。その点に鑑みれば,
#「枯野」(加良怒)が示す「qarrānû」(horned)は、「šīḫu」(grown tall)と言える。
#「淤能碁呂島」が、ある種の「šīḫu」(farmstead)として機能する点にも要注意。
* * *
ちなみに、「šâḫu」(to grow tall)>「šīḫu」(grown tall)であり、「塩」(志本)は、
「šâḫu」(to blow)を含意。「šāru」[IM](breath)を含意。したがって、さらには、
「šāru」(enemy)=「nakaru」[KÚR](enemy)=「火星」を含意し、当然の様に、
「šarû」[NÍG.TUKU](wealthy)=「mašrû」(wealth)=「Sirius」まで含意しよう。
又、此処で、【NWRA RBA】(大火、674)=【心】(Jyeṣṭhā)=【Σ】(歯、400),
【KKA】(歯、62)=「kak」(爪)が、【AKLQRṢA】(敵、674)に重なる点に注意。
ダニエル書2-19の【RAZA A十GLY】(秘密が啓示された、878)、にも要注意。
【XZWA D・LLYA】(夜の幻、133)=【OWZA D・XYA】(命の力、133)、また,
【KWKB BYL】(木星、133)=「gamlu」(御者座)=「ĝešmar」(waggon)に注意。
『ePSD』を見ると、「ĝešmar」(shovel)に当たるのが、「marru」(bitter)…そう載る。
これらは、「iṣ mašrû」(wealth木)、「kakkab mašrû」(wealth星)=「Sirius」、も含意。
【QYM十A D・MLXA】(塩の柱、878)、【RAZA A十GLY】(秘密の啓示、878)。