[MUNUS] ← この楔形文字は女性器を象っている。
「伊邪那岐/伊邪那美」の語構成は、はっきりしない。しかし,
共通要素として「伊邪那」を含む点に鑑みれば、「男/女」が、
「岐/美」で表されている、と見ることはできる。当然そのとき,
「美」は、「mi2」(praise)=「munus」(女)を表す。そう言えよう。(※【女】(Śrāvaṇa)に注意)
#「tanattu」(praise)や「tanittu」(praise?)に留意したい。と言うのは,
#「タニト」は、「イシュタル」と習合しているからだ。要するに…「美」は、
#「mi2」(praise)=「tanittu」(praise?)=「イシュタル」=「イシス」、だ。
* * *
>我は イシスの神の再臨を斎う為に
>此処に参れり
>豊饒の稲を此処に撒き
>その根をこの国司に渡すなり
>長者を立てて 磐根をおいて
>雲を払え
>瑞穂の葦の広野の裾に
>我は種を撒けり
(※『光の黙示録』198頁より)
日本書紀に、「以粟稗麦豆、為陸田種子、以稲、為水田種子」と載り、
「陸田種子」(ハタツモノ)に対し、「水田種子」(タナツモノ)だ。然るに、
「イシスの神」の再臨を斎う為に「水田種子」(タナツモノ)が撒かれる。
この「タナツ」は、「tanattu」(praise)=「イシュタル」=「イシス」なのだ。
即ち、上述の「美」も、「tanattu」(praise)=「イシス」を含意するわけだ。
更には、「美」は、【女】(Śrāvaṇa)=【ΣRBWNA】(vulva、772)を提示。