>天命の粘土板(トゥプシマティ)は、本来エンリル(最高権力神)が持つ
>「生けるもの全ての個人情報」が記された印版である。『エヌマ・エリシュ』
>ではティアマトに愛されたキングーが戦いに際しそれを授かるが、マルドゥク
>が太古の神を負かし天地と人類の創造という功績を残したことで、彼は
>至高神へと君臨していく。マルドゥクは天命の粘土板をキングーから
>奪い取るという形で、最高神たる権力をエンリルから受け継いだのである。
>神々を統べる存在となったマルドゥクは、それまでエンリルの役割であった
>王権授与の神格をも継承する。これにより、ハンムラビを始めとしたバビロンの
>支配者たちの即位の際に「マルドゥク神の御手を取る」という儀式を行ったとされ、
>その対象はマケドニアの偉大なる帝王・アレクサンダーも例外ではなかった。
>やがてマルドゥクは冒頭で触れているように「ベール」と呼ばれるほどの
>信仰を受け、並ぶ者が居ない優秀な神として描かれるようになっていく。
>それは、マルドゥクを讃える神話の末尾に列挙された50もの称号にも
>表れている。例として、「一切を創造したマルッカであり、アヌの孫
>アサルヒヒであり、天地の境を固定する木星・ネビルであった」など 。
(※Wikipediaより)
時系列の正確な追跡は、後から行なうこととして、とりあえず、
「ニップル」には、「エ・クル」(山家)というエンリル神殿が存在。
又、「バビロン」には、「エ・サギラ」というマルドゥク神殿が存在。
言わば、「ニップル」を継承するのが「バビロン」…と捉えられる。
* * *
そもそもの話…「この都市はシュメール語ではNibru、アッカド語ではNibbur / Nippur、
楔形文字文書では、 EN.LÍLKI(𒂗𒆤𒆠)と表記される。EN.LÍL(𒂗𒆤)という名詞に、
地名を表す限定符キ(KI、𒆠)を付した場合に、それはニップル市を表し、神を表す限定符
ディンギル(Dingir、𒀭)を付した dEN.LÍL は、ニップルの都市神であるエンリルを表した」。
* * *
然るに、メソポタミアにおける「dEN.LÍL」(エンリル)に与えられた数価は、「五十」だ。
ここで、古事記の島生み・国生みにおいて、その【星】=【M】=「五十」に当たるのが、
「大倭豊秋津島」であり、又、【ZXWLA】(倭、66)は、「Nippur」[EN.LÍLKI]を継承する
【B・BYL】(バビロン、66)である。この場合、「日本」=「Nippur」[EN.LÍLKI]、であろう。
「日本」を取り込み?、継承したのが、【ZXWLA】(倭、66)=【B・BYL】(バビロン、66)、
という話である。その【ZXWLA】(倭、66)の主神は、【ALHA BYL】(Marduk神、113)。
#この【ALHA BYL】(Marduk神、113)は、「dEN.LÍL」=【M】(水、50)を継承。
#ARIONによれば、「母は水」なのであり、「dEN.LÍL」=【OWDA】(梟、94)は、
#【AMA】(māter、54)、即ち【HWLA】(matter、55)=【ASYA】(蛭、94)である。
#これは、【ALHA BYL】(Marduk神、113)=【YBYS】(朱鷺、113)=「蛭子」に,
#見事に合致する。【ZXWLA】(倭、66)の淵源は、【B・BYL】(バビロン、66)、だ。
#しかし、その【ZXWLA】(倭、66)は、「日本」=「Nippur」[EN.LÍLKI]に直結する。
#これこそが、天武天皇の認識上に於ける「日本」と「倭」の関係、という話である。
#既稿で述べた通りで、上述の【ZXWLA】(倭、66)=【YWM十A】(東、579)には,
#【OYLMYA】(エラム人、212)=「Ασία」(蛭、212)が重層する。この点に注意。