>Hirudo medicinalis, the European medicinal leech,
>is one of several species of leeches
>used as "medicinal leeches".
(※Wikipediaより)
漢語の「蛭」は、池・沼・水田などに棲み、人畜の血を吸う小虫。そう載る。
それを日本で、「ヒル」と呼んだことは、例えば新撰字鏡に「蛭 比留」とあり、
分かる。但し、上代の仮名表記の例が無いことから、「ヒ」の甲乙は不明だ。
ところが…アッカド語において、「bābu」(戸)は、「bābu」(baby)を含意する。(※「子」や「児」である)
西欧の「Hirudo medicinalis」の「Hirudo」(ヒルド)は、「蛭戸」(ヒルド)ならば、
「蛭子」(ヒルコ)である。即ち、「蛭子」(ヒルコ)=「Hirudo」、と見て構わない。(※「medicinal」なのだ)
* * *
古事記の「水蛭子」・日本書紀の「蛭子」は、「ヒルコ」と訓まれている。
西欧においても、薬用の「蛭」(leech)が、何故か「Hirudo」と呼ばれる。
そもそも、「ヒル」という語は、どこから来たのか。少なくとも薬用だから、
印欧系の「heal」と同源だろう。しかし、この淵源について考えるべきだ。
まず動詞「ḫiālu」[ZUM]があり、「be in labour」と「exude」の意味を持つ。(※アッカド語)
この派生名詞が、「ḫīlū」(labour pains)、及び、「ḫīlu」(exudation)である。
記紀の神話は、順調に(島や国や神を)生む前に、「今吾所生之子不良」
というような一種の「ḫīlū」(labour pains)を描く。「蛭」(ヒル)の語源だろう。
#既稿の通り、「忌むべき者達」の一員が、「水蛭子」である。然るに、
#「忌むべき者達」は、そもそも、【RXΣA】(這う者、711)なのである。
#付随するのが、【ALYA D・十NYNA】(龍の慟哭、711)である。今、
#此処に【DMO十A】(涙、637)の「ḫīlu」(exudation)が存す点に注意。
#この【DMO十A】(涙、637)こそが「賢者」の【LY十WS】(石、637)だ。(※「λίθοϛ」(319)である)
#ARIONは、「鼠を恐れよ」と言う。「ḫilû」(shrew)=「鼠」、に注意せよ。
#「ḫilû」[PÉŠ.ḪUL](鼠)が、「ḫīlū」(labour pains)に掛かる点にも注意。
#これらは、【MASYNW十A】(healing、711)=「まじなひ」(呪禁)の要素。
#「人魚」(ジュゴン)の「涙」を考えれば…「ジュゴン」は「呪言」を含意する。(※「呪い」(制限)である)
#その形状において、「人魚」(ジュゴン)≒「水蛭子」である点も押さえたい。