楔形文字[HU.HI]
先ず基本事項を確認しよう。「mud」[HU.HI](blood)に対応するのが、
「dāmu」[MUD](dark)であり、当該の[MUD]は、[HU.HI]に他ならぬ。
「天菩比」が「大国主」(大穴牟遅)に媚び付いた、という展開に要注意。
「牟遅」にせよ、「菩比」にせよ、「血」のみならず、「闇」を含意するのだ。
ところが、「正勝吾勝勝速日天之忍穂耳」&「天之菩卑」は兄弟である。(※「御美豆良」に対応)
「dāmu」[HU.HI](dark)が在る以上、ここでも「菩卑」は「闇」を含意する。
「春日建国勝戸売──沙本之大闇見戸売」という系譜上の「闇」は当然、
この「dāmu」[HU.HI](闇)であり、又、「勝」は、「lītu」[NÍG.È](力)である。(※「力」は「血から」)
楔形文字[UŠ₂]
#実は、アッカド語の辞書を見ると、「dāmu」[ÚŠ](blood)と載る。その「uš2」[UŠ₂](血)は、
#より広く、「uš2」[UŠ₂](死)=「mūtu」(死)を意味する。詰まり、「mud」[HU.HI](blood)は、
#「mūtu」[ÚŠ](death)と同源である。「大穴牟遅」は、「即於其石所焼著而死」と描かれる。