前項で述べた楔形文字[DU]は、「ĝen」(行く)という語を表し、
また、これの「imperfect singular stem」は、「du」(行く)である。
要するに、「du-ug」の意味合いは、「光が行く」とか「行く光」だ。
そういう実体的な状態が、何にせよ、「dug」(sweet)なのである。(※「good」の意味もある)
* * *
いわゆる「銀の月の粉」において、「銀」は「月」を表すから、
「銀の月」は、早い話が、「月」を言うのだが、やはり「月」は、
「du-ug」(行く光)に掛かり、「gir」[DU](runner)を含意する。
ところが…「銀の月の粉」において、面白いことに、「銀」は、
「gin」[DU](true)に掛かる。「ge-en」に作ることもあるので、
結局のところ、「銀」は、「ĝen」[DU](行く)にも掛かるわけだ。
その場合、「銀の月」とは、「ĝen」[DU](行く)の「月」である。
「iti」(月)は「iti」(月光)だから、これは、「du-ug」(行く光)だ。
したがって…「dug」(good)=「du-ug」(行く光)=「月」(ツク)。(※「τύχη」(fortune、1308)も同源)