漢訳仏典中にあるように「長息」でも、記紀中にあるように「息長」でも、
これが名詞ならば、語構成から考えられる意味は、「長い息」(嘆き)だ。
要するに…それは「息」(breath)である。もちろん吸う息では無く、吐く息。(※但し「休息」の意味もある)
「自」の文字と「己」の文字は通底するので、上記の「息」(breath)は、
実は「忌」と書ける。いわゆる「忌部」は、つまり「長息」と繋がっている。
然るに、一方で、いわゆる「忌部」の祖は「布刀玉」(太玉)とされている。
・【婁】(別名は馬師):数価は「五」……「大倭帯日子・国押人」(孝安天皇)……「息長足日広額」(舒明天皇)
・【胃】(別名は長息):数価は「六」……「大倭根子日子・布斗迩」(孝霊天皇)………「太玉」……「忌部」
【胃】の形を宿曜経は「三角」に作る。その【ΘRYGNWN】(三角、461)は、
【XM∑A】(五、461)に全く一致。基本事項として【婁】=【D】=「五」なので、
舒明天皇の諡号に含まれる「息長」の名辞は、やはり、「長息」を表している。(※月宿の名称ということ)
もちろん、孝霊天皇が負う「布斗迩」(太瓊)という名辞は、「忌部」に直結。
「瓊」は「玉」と同義。したがって、「布斗迩」(太瓊)は「布刀玉」(太玉)だが、
その「布斗迩」(太瓊)は、月宿の【胃】に当たる…その別名が「長息」である。
#古事記の国生みにおいて、月宿の【胃】に当たるのは、
#「隠伎之三子島」である。当然ながら、「隠伎」(おき)は、
#「息長」(おきなが)の「息」(おき)に重なる…ということは、
#「隠伎」(おき)の意味も、まさしく「息」(breath)と見られる。
#但し、上記の但し書きの通り、「休息」の意味もあり、よって
#実は「隠」の文字が、いわゆる永眠を暗示するものと分かる。
#ますます「忌」の文字が「息」の文字に重なるということになる。