AM7:30


目が覚めた。

列車は茫茫とした大地を走っている。


外は一面茶色の荒野。

冬枯れした草木が風に吹かれていた。

kouya


AM9:30

彼の故郷に到着。

駅を出ると、彼が小さい街といっていた街は

意外にも大きく感じた。


guxiang




簡単に朝ごはんを食べて、そのまま婚姻登記所へ向かう。

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先週、バートルのお兄さんが予約を入れてくれたので、

さすがに担当者が不在と言うことはないだろうと思っていたが…




いなかった_| ̄|○



なんでも会議だということで、

代理の人に書類の受け取りを頼んでいた。

仕方なくその人に書類を手渡し、婚姻登記所を後にした。



駅に戻り、駅前に1泊80元(約1100円)のホテルをとった。

この街では比較的高めのホテルだった。

(フフホトだと高めのホテルは200元から600元ぐらい)


部屋の質は……うん。

値段相応だったが、

どうせ2、3日のことだと思ってあきらめた。


午後、また婚姻登記所に行ってみるも

やはり担当者は会議から戻ってきていないとのこと。


結果、することがなくなってしまった。

仕方がないので、そのまま街をぶらつく。

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1時間ほどだらだらと散歩をして、

ホテルに戻ってから、また電話をかけた。

今度は担当者本人が出たが、

「今日はムリ、明日か明後日ならできるかもしれない」

といういかにも曖昧な回答が返ってきた。


バートルはますます苛立っている。

私もここ数日続いている胃の不快感とあきらめでぐったりしている。



それでも気を取り直そうと、

夜は景気づけに餃子を食べた。

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もくもくと食べて、外に出ると

砂混じりの強烈な春の風が吹き始めていた。

2月19日。


朝7時に出発する列車に乗るために

6時過ぎに家を出た。

外は薄暗く、

大きなカバンを抱えた私たちだけが通りを歩いている。


AM7:20

がたんとひとつ揺れると

列車は東へと速度をあげた。


彼の故郷は、内モンゴルの東に位置する小さな街。

その郊外の広い草原で彼は生まれ育った。


これから私にとってもそこが「故郷」になるんだろうか、

そんなことを考えた。


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朝日がだんだんと昇り始める。


今日は一日列車の中。

26時間の列車の旅。


……

はっきりいって、辛い



何が辛いってすることが何もないのだ。

ひたすら景色を見るか、おしゃべりをするか…

やってはみたものの飽きてしまって

結局ほとんどの時間を睡眠に費やした。


気づけば北京北駅に近づいていた。


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北京郊外の万里の長城「八達嶺」


この時点でフフホトから約10時間ほど。

残りあと16時間。


ほとんど動かないのでお腹も減らない。

けれどバートルは

きちんと決まったときにご飯を食べないと(夜お腹が空かないかと)

心配をするタイプなので、

否が応でも食べさせられる。


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列車の中で売られているお弁当。

1セット(おかず+ごはん)で10元(約130円)


ガチンコ勝負で食べるけれど

いつもはなんともない油が胃に重く響く。


早々にごはんを切り上げ、

ベッドに横になった。


列車の振動を背中で感じながら、

気づけば眠りに落ちていた。

しばらくぶりでブログの更新です。



仕事のバタバタで、なんとなーく更新をする気が起きなくて

放置しっぱなしでした。


近況としては、

新しい職場の人々にも結婚について話すことができ、

とりあえず身近な人への報告は一通り終わったのでほっとしています。


なんかの調査によると

日本での結婚件数のうち、20人に1人は国際結婚だそうです。

もう国際結婚も珍しいことではないようですが、

まだまだ一般的ではないために

本当のところ、新しい職場の人に言うのも少しためらっていました。


今の職場はお堅い仕事をするところで、

もちろんそこで働く人も、まぁ、堅めな方々です。

だから抵抗感もあるんじゃないかと不安ではありました。


でももうすでに結婚は済ませているし、

犯罪を犯したわけでもないので(笑)

思い切って堂々と言ってみました。


そうしたら、(心でどう思っているかは別として)

案外あっさりと受け入れてもらったので

拍子抜けとともに、感謝しました。

オトナな人が揃っててよかったなぁ…ニコニコと。


やはり周りの理解があると

気持ちが落ち着いて自信も出てきます。

おかげで、仕事頑張ろう!と一層思いました。


バートルが来日する数ヵ月後には

仕事も覚えて、余裕をもって受け入れられるようになりたいです(^^)


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関係ないけど、美味しかったケーキラブラブ



結婚滞在記@中国 の続きは↓の記事です☆

2月18日。


すっきりと晴れたよい天気。


することが特になかったので、

散歩することにした。


だらだら歩いていると、ロバ車?に出会った。

4年前には街のいたるところで見たロバも、

最近ではあまり姿を見なくなっている。

それでもまだまだ街外れではいるようだ。


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南へ南へと歩くと回民区に着く。

回民とは回族(イスラム教信者)のことで、中国の少数民族のひとつとなっている。


回民区というぐらいなので、

イスラム系の人々が多く住んでいる。


いわゆるモスクもあるし、

そこ一帯は、フフホトの中でも独特な雰囲気をもっている。


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フフホトのモスク。外見はそう見えない。


そこからさらに南の「大召」(チベット仏教のお寺)まで歩き、

違う道を家に向かって戻り始める。


バートルは終始無言でいる。

手続きがうまく進まないことに苛立ちを覚えているようだった。


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新華広場という、市の中心部にある広場では

凧を揚げている人がたくさんいた。


色とりどりの凧が風に吹かれていた。



バートルのお兄さんの家で夕食をいただいてから

帰宅してテレビを見ると、

日本映画の「阿修羅の如く」をやっていた。


いかにも日本という映像を

中国語で見るのはとても不思議な感じがした。



明日は、結婚手続きのために

彼の故郷に向かう。

2月17日。


朝から少々胃の調子がおかしい。


バートルに「なんかお腹が気持ち悪いんだ…」と話すと、

「じゃあ、お昼には、お腹にいいものをつくります」

といってくれた。


テレビを見ながら待っていると…


「できましたー」

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どーん。


ぜんっぜんお腹によさそうじゃない?

(しかも具は前回 と同じ)


でも、せっかくつくってもらったのに文句は言えず、食べました。

美味しかったけど。


午後、銀行に日本円を両替にいった。


外貨、特にトラベラーズチェックは、

市内ではまず中国銀行でしか両替できない。

おまけに決まった支店での取り扱いになるので、

たいてい同じ銀行の同じ担当の人にやってもらうことになる。


留学中に幾度となく両替に行っていた支店のお姉さんは、

私とバートルのことを覚えていてくれている。

旅行で両替に行くたびに、

「あらー、また日本から来たの?」

と声をかけてくれ、おまけにめんどくさいトラベラーズチェックの両替も

混んでいるときには、優先的にやってくれたりする。


中国は人間関係が重要と聞くけれど、

ただ顔見知りというだけでここまでしてもらえると

さすがだなぁと思う。


さて、銀行で用事が済んだので、帰る途中で

やっぱりモンゴル服にはブーツでしょ!!ということで

結婚式用のモンゴル服 にあわせて履く靴を買った。

黒の革製ショートブーツ 160元(約2100円)。



そのまま、バートルのお兄さんの家に行ってごはんを食べた。

一緒に住んでいる彼のお母さんが

ホーショール(中国語で「餡餅」)をつくってくれた。


前に会ったときに胃をおかしくして、

お母さんのホーショールをきちんと食べれなかったことがあった。

それを皆覚えていてくれて、

「今度こそはしっかり食べなさい」とわざわざつくってくれたのだった。


やさしい人たちでよかったなぁ…(。´Д⊂)


ホーショールは小麦粉の皮の間に具を挟んで焼いた

お好み焼きのようなもので、

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こんなやつです(写真はお店で食べたもの)。


彼のお母さんのホーショールは本当に美味しかった。

この日は、ごはんに気遣いを感じた日だった。

新しい仕事が始まって、全力疾走気味な玉米です。

週末まで体力が残ってるか心配です_| ̄|○


おまけに最近自宅のネットの調子がおかしくて

なかなかつながらなくて困ってます。


本当は皆様のブログ訪問とかしたいのですがね…

落ち着いたらお邪魔しますので、

よろしくお願いします。


ということで記事をアップするペースがちょっと遅くなりそうですが

見捨てずに覗いていただけるとうれしいです。

もちろんバートルはむっとしている。

「なんで買ってからそんなこと言うんだよ」


「いや、なんかさー。私が赤で、バートルが茶でしょ?

写真撮ったときにパッとしなくない?

茶色って、普段着るにはすごくいい色だと思うんだけどね。

しかもモンゴルの結婚式の写真見ると、男の人が青色って多くない?

だから青がいいと思うんだ…」


さらにむっとするバートル。

「別に青を着るなんて決まりはないし、

モンゴルの結婚式で何色が映えるなんて

実際に参加した経験もない玉米にわかるの?

その辺は、俺の方がよく知ってるよ」



う、ごもっとも。

でも、すごく自分勝手だけど、簡単に引き下がりたくない!

引き下がってはいけないと本能が言ってる!



「とりあえず買ってみてさ、比較してみようよ。

2種類買って、後で普段着にしてもいいようなのを作ってもいいしさ。

結婚記念に私が一着プレゼントするよ」


と説得してもう1種類青色のシルクを買ったのだった。


それをもって、オーダーメイドのお店へ。

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店先に衣装が置いてあるお店は

大抵、オーダーメイドのお店です。


店員のお姉さんにとりあえず布を全部見せた。

すると、


私の布はとても綺麗だとお褒めをいただき、

彼の布は、茶色は結婚式には向かない、がいいと言われた。


(モンゴル語の会話だったので私はわからなかったけど

バートルがそう言っていた)


お姉さんありがとー!!!

私の目は間違ってなかったのね!!!



その場でサイズを測り、デザインを決めて

布を渡して店を出た。


バートルは頭をかきながら、

「…今回は、玉米の言うことを聞いて正解だったかな」

とぼやいていた。

2月16日。


前日遅くまで飲んでいた ので

午前中まるまる寝ていた。


午後は、結婚式の衣装をオーダーメイドしに行くために

街へおでかけ。


前から結婚式のときには

「モンゴル服が着たい!」

と、さんざん騒いだ私。


「ウェディングドレスとか日本の着物でもいいんじゃない?」

と言うバートルの提案を完全無視。

(ごめんよっ)

結果、2人ともモンゴル服を着ることになった。


朝から急に冷え込んだ天気の中を

てくてくと歩いて市場へ。


5.4

主に布を扱っている市場。


市場の中のシルクを扱っているお店をいくつか覗いてみて、

最後に入ったお店でやっと気に入った柄を見つけた。

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こんな柄。

赤地に金の刺繍だけじゃなくて、紫や若緑色が入っているのが

綺麗だな~と一目ぼれ☆


モンゴル服をつくるのに必要な量は

女性で5~6メートル、男性で6~7メートル。

私たちは1メートル20元×13メートル=360元(約5000円)

で2人分を買った。


彼は最初、茶色の生地に細かい龍の刺繍があるシルクを選んだ。

買ったときは「ん?」と思ったけれど、好きならいいかと思った。


しかし、ふと思った。


…私がで、バートルが

結婚式としてはパッとしなくない?


モンゴル服で一番映える色は(私はそう思ってる)

バートルにもは似合う。

せっかくの結婚式なんだからいい色の服を着て欲しい(勝手な願望)


考えれば考えるほどを着せたい!

と思ってしまい、

「その布…ちょっと気に入らない」とごね始めた。

2月15日


フフホトで手続きができないとなると

彼の故郷へ行くしかない。


北京や上海のような大都市とちがって、

国際結婚なんてまだまだ少ない地域。

アポイントをとっておかないと、役所の担当者がいないこともあり得る。

バートルのお兄さんが向こうの役所の人間に話をし、

2月20日にアポイントを入れてくれた。




さて、アポはとったので、

あとは列車の切符を買わなきゃね。


おっと、その前に腹ごしらえ。

バートルレシピをご紹介。

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☆バートルお手製うどん☆

材料:うどん、チンゲン菜、トマト、ゆで豚肉(残り物)

①うどんをゆでる

②チンゲン菜をゆで、塩と味の素、醤油少々で味付け

③ゆでたうどんをお碗に盛り、チンゲン菜とスープをかける

④ゆで豚肉とトマトをスライスしてのせる


ちなみに滞在中、料理はほとんどバートルのお母さん、

それから、たまにバートルがつくってました。

どうも以前私が作った日本料理(うどん)がトラウマになってるようで

作らせてもらえませんでした。

そんなに不味かったのかな…あははは


ということでお腹にたまったところで、切符を買うために駅へ。


中国の長距離列車の切符は、基本的に

出発の4~5日前から売り出す。


私たちが乗る予定の列車は

2月19日の朝7時 フフホト発

翌20日の午前9時 目的地着


長旅なので寝台にのることにした。

(列車の座席の種類については→こちら


が、駅に着くとすごい人ごみ。


この頃はちょうど、春節(旧正月)休みが終わる時期。

実家に帰省していた大学生などが

一斉に列車で移動するため、

発売当日に買わないと、いい切符は手に入らない。


20~30分並んでようやく切符購入。

発売直後だったらしく、幸いにも寝台2枚を無事に買えた。



ところで、この日は彼の甥っ子の誕生日

誕生会をひらくというので(強制)参加。


集まったのは

バートルのお兄さん、奥さん(お義姉さん)、

バートルのお父さん、お母さん、

お義姉さんのお父さん、お母さん、おばあさん、おばあさんの妹、おばあさんのいとこ、妹とその旦那、弟

それからバートル、私。



混乱しそう_| ̄|○



近くのホテルのレストランで親戚一同会して

飲んで食べて、歌って夜を楽しく過ごした。


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親戚のおじさんの口にケーキをつっこむ甥っ子。


しかし、この夜あたりから胃の調子がおかしくなり、

私の体調は下り坂にさしかかっていたような気がする…。

バートルに電話をしたら、

かつての職場の仕事仲間と飲んでました。


その中のひとりっていうのが、実は

留学時代にちょっと気になってた男の子。

年齢はバートルよりも私に近くて、顔は断然良い(笑)

背も高いし、声も結構好みだし…


バートルが私にアピールしなかったら、

彼のことを好きになってたかもしれない。


そんな相手が、電話口で「結婚おめでとう」っていうもんだから

なんか、もう、複雑で。

でもうれしくて。


「いつフフホトに”帰ってくる”んだよ!?」

なんていう、彼のからかいの言葉に

ちょっぴりホームシック(?)になりました。


フフホトにいた1年は、本当に充実していたなぁ。

大好きなモンゴルにいっぱい触れられたし、

旅行もいっぱいできたし、

親友もできたし、

何より一生の伴侶にも会えた。


あの1年で出会った人やもの全てが、

私にとっては大事な大事な宝になっている。


バートルに言ったら怒られそうだけど、

彼に対して抱いた気持ちさえも。


今度フフホトに”帰った”ら、

3人で一緒にお酒が飲みたいな。