私の弟は知的障害者で、さいたまの実家近くにある施設に入所しています。昨日はその施設の年に一度のお祭
りでした。晴れて良かったです 例年桜
の咲く3月下旬~4月上旬に開催します。私はこのお祭りの時に弟
に会いに行くことにしています。あまり家族に来られても落ち着かないと思うので、(自閉症はマイペースなの
で)一応配慮して年に一度顔を見に行っています。お祭りは今年で6回目を迎えました。開所して丸6年で4月か
ら7年目に突入した割合新しい施設です。弟は施設が開所する時から入所しています。昔から、なんとか家族
で一緒に生活をしたいと思って頑張っていたのですが、7年前に弟の状態がものすごく悪くなってしまい、夜もほ
どんど寝ないで1日中奇声を上げる日が1年続きました。主に弟の世話をしていた母も限界で年中家族で、「もう
施設に預けた方が良のではないか?」「いや、それは可愛そうだ、絶対にダメだ!」等の激しい会話が交わさ
れ、私はそれを聞いているのがとても辛くなっていました。それから間もなく不眠がはじまりうつ病になりました。
私がうつ病になり、最後まで施設に入所させることを拒んでいた父も折れて翌年の4月に近くにできた施設に入
所しました。それからもう丸6年です。私の方が状態が悪くなり、弟とも会うことはできなくなっていた時期もあり
ますが、その間も弟は頑張っていたようです。こだわりで10年以上も着ている洋服(下着まで)を毎日のように
破いていたのですが、服を破くという行為を2年~3年前に止めたそうです。毎日破くもので、多くの方に洋服を
いただいたり、下着はディスカウントスーパーで一番安いものを家族で手分けして買ってきていました。これもこ
だわりで入所してから、(当然部屋が用意されていたのですが)部屋で眠ることは無く廊下に置いてあるソファー
ベットに寝ていたのも、何年か前に止めて自室で眠れるようになりました。最近は、施設内でスリッパを履くように
なり、足のひび割れが治ったそうです。施設内の手伝いも投げ出さずにしているようですし、貼り絵が好きで集
中して1時間30分くらい真面目に取り組むそうです。週一の音楽療法も楽しみにしているそうです。ここ数ヵ月で
薬が約半分に減って、眠剤はもうなくても眠るそうです。以前はべゲタミンA等強い薬を飲んでいたのですが、目
覚ましい変化です。
いつも弟を探さなくても年中奇声を上げて落ち着きがないので(ある意味存在感がある)すぐにわかるのです
が、昨日はどこにいるかわからない程、おとなしくなっていました。私が行くとちゃんと挨拶もしてくれます。私が
たまにしか顔を出さないので、最近の弟の様子を担当の職員さんが丁寧に説明して下さいます。ありがたいこと
です。お世話になっている施設の職員さん方には感謝して止みません。お風呂に勢いよく入って滑ってしまった
とかで上の前歯が折れてしまったということで、全身麻酔で手術することになりそうです。また職員さんには迷惑
を掛けそうですよろしくお願いします。
長年、家族内の誰もが弟は家族と一緒に生活するのが幸せなんだと思い込んできましたが、弟には施設の規
則正しい環境や仲間との生活が合っているようです。家族との生活では甘えも出ますし、自立ができなかったの
でしょう。そんなことにも気が付かず、自分達の価値観を優先してしまい、弟には可愛そうなことをしました。今、
ようやく自立して楽しい生活を送っているようで私も安心しています。できれば、薬を飲まなくても良い状態になれ
ると一番嬉しいです。
久しぶりに、他の利用者さんや利用者さんのお母さん、施設の看護師さん、職員さん等とお話してこれて楽しか
ったです。私は皆さんに「元気になったね!」と声を掛けられましたv(^-^)v
看護師さんに聞くと弟は21時になると眠るそうです。私より規則正しい生活をしていますね(;^_^A
お祭りの最後の方には、桜吹雪が舞っていてすごくキレいでした
左端が施設です。紅白の幕のところでお祭り
舞台に飾った看板を半分くらい弟が貼り絵
お祭りで売られていたせりを母が買って
くれました。今日、胡麻和えを作りました。