はいどうも!
今回はディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービーの作品について一本語っていきたいと思います。
ディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービーとはその名の通り衛星放送ディズニーチャンネルのオリジナル作品として制作されたテレビ映画作品郡のことです。
衛星放送専用のオリジナルテレビ用ムービーでありながら非常に凝った作りのハイクオリティな作品も多く「ディセンダント」や「ハイスクール・ミュージカル」等ヒット作も多く排出しています。
その他の配信用や劇場用の作品と違い、衛星テレビシリーズ用ならではのコアでマニアックな作風、もしくはティーンが活躍する青春劇が多いのも大きな特徴です。
ラインナップとしては実写映画が圧倒的に多いのですが、その中でも「キム・ポッシブル」や「フィニアスとファーブ」といった人気アニメーション作品の長編等も制作されています。
実に多作なコンテンツ力が武器で1997年にシリーズが始まってから現在までで実に100を有に越える作品を公開し、コンスタントにヒット作も生み出す、ディズニーのもう一つの作品ラインとして長年秘かに一定の注目を集め続けているパッケージでもあります。
今回はそんなディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービーの中でから、直球のド定番青春ラブコメであるちらの一本について語っていきます。
(※当ブログは基本ネタバレありです。ご了承下さい。)
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イケてる私とサエない僕
(原題:Geek Charming)
2011年
監督
ジェフリー・ホーナデイ
データ
ディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービー(以外DCOM)の86作目として2011年に同チャンネルで初放送されたテレビ映画。
ティーン向け小説を多数執筆するロビン・パーマーによる2009年の同名小説を原作とした学園青春ロマンスコメディ。
監督は同じくDCOMのヒット作「ティーン・ビーチ」シリーズを手掛けた事でも知られるジェフリー・ホーナデイ。
脚本はロマンスモノを得意とするエリザベス・ハケットとヒラリー・ガラノイ。
制作を指揮したのは2022年の「チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ」でエミー賞を受賞したデビッド・ホバーマンとトッド・リーバーマン。
主役の【イケてる女子】ディラン役を演じたのは大ヒットドラマシリーズ「モダン・ファミリー」で一躍人気女優となったサラ・ハイランド。
【映画オタクの冴えない男子】ジョシュ役には「ハイスクール・ミュージカル」「ハンナ・モンタナ」等ディズニーチャンネル作品では常連のマット・プロコップ。
サーシャ・ピータースやヴァネッサ・モーガン、ケイシー・ロール、デビッド・デル・リオ等の若手アクターが多数出演しています。
話題沸騰中だったサラ・ハイランドのDCOM初登場作品という事で注目を集めた今作は、視聴数もまずまずの結果を記録しました。
評価面ではスタンダードなティーンロマンスでありながらもその脚本や演技に対して基本的には概ね好評を博しますが、典型的なスクールカーストをわかりやすく描いたその内容は多少の賛否両論も呼びました。
公開から10年以上経った現在でもDCOMの隠れた良作として安定した視聴数とファンからの人気を獲得している作品です。
あらすじ
ディランは高校で人気者の女の子。裕福で美人で身勝手で自己中心的。
ジョシュは映画好きな冴えない男の子。
映画部に通う所謂オタク。
とある偶然で出会った2人は互いの目的のために協力して映画を作ることになる。
ブロッサム・クイーンを狙うディランと映画祭で優勝を狙うジョシュ。
【人気者の実態を暴く】と始まった撮影だったが、この一本の映画が思わぬ真実と未来を映し出す事になる…。
感想
超直球ド定番の
ティーン向け青春ラブコメディです。
そりゃもう…恥ずかしくなるくらいの。
ストーリーもスタンダードだし、低予算のテレビ映画なのでお世辞にも豪華な作品とは言えませんが、脚本も演技も丁寧に作られた良い作品です。
絵に書いたような分かり易いスクールカーストで描かれているので気分を害する方も居なくはないとは思いますが、DCOMお得意の裕福なお嬢様の【ポピュラーイメージとは違う内面の顔】を描く手法が主演のサラ・ハイランドの演技&イメージとピタリとハマっています。
モダン・ファミリーの時もそうでしたが彼女はホントにこういう一見高飛車でスタイリッシュなんだけど隙のある役というのが似合いますよね。
ディランというキャラクターの表の顔と素の顔の描き方も非常に自然でうまくて、脚本の丁寧さを感じました。
相手役のジョシュも、冴えなくて不器用で、背のびしたりもするんだけど素朴な優しさが隠しきれない感じが非常に良くて、演じるマット・プロコップにこちらもピッタリです。
これは余談ですが、撮影当時この主演の2人は実際にお付き合いしていたそうなのでそういう自然な関係性も少なからず反映されてる気がしましたね。
それとこの2人の関係だけじゃなく、疎遠になってもずっと気遣ってくれていた友人や多忙ながら娘を気に掛ける父親を通してディランというキャラクターの輪郭をしっかりと描いているのも上手かったです。
人は多かれ少なかれそれぞれ鎧をまとって生きていて、注目度が高い人ほどその鎧は分厚いのかもしれません。
そんな鎧の下の自分を愛してくれる友人や家族、恋人に出会えたら、きっとそれはとても幸せな事なんだと思います。
そういうメッセージが、何の違和感も衒いもなくなく観た人にスーッと自然に入ってくるんですよね。
別に特別捻った物語でもないし、演出に大きな仕掛けや驚きがあるわけでもない。
何処にでもある有り触れたティーン向けラブコメという、一言で片付けられる作品でしょう。
ただ奇をてらったり、大ヒットを目指していないからこその愚直で丁寧でストレートな良さがこの作品にはありました。
こういうDCOMの潔さと気持ちよさが、個人的には凄く好きなんですよね。
まぁただ、この作品に関して言えば重複にはなりますがやはり
主演の2人、特に
サラ・ハイランドの
ハマりっぷりが大きく作品の
個性と
底力を
押し上げる事に
貢献しているのは間違いないと思いますね。
イケてるようにも何処か抜けてるようにも見える彼女のどこかアンバランスな雰囲気がディランというキャラクターをより魅力的なものにしていました。
ティーンだけじゃなく、小難しい映画に食傷した大人の方とかにも是非ともオススメしたい、何も考えず気持ちよく観ることのできる、見た後に気持ち良さしか残らないような爽やかな青春コメディです。
心が洗われると言うかなんというか…こういう映画でしか摂取できない栄養素って…間違いなくあるんですよねw
機会があれば、ちょっとした心の箸休めにこういうライトな作品もたまには如何でしょうか??♪
「イケてる私とサエない僕」は現在ディズニープラスで配信中です♪
はい。
というわけで!
今回はこの辺で。
いつも長文駄文にお付き合い頂き本当にありがとうございます。感謝です!
では、また次回!
しーゆーねくすとたぁーいむ。