ディズニー映画語り ミッキーのバイオリニスト | すきなものしか語れない

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元ディズニーシー長年単パサー。今はおもにディズニー映画中心に好きなものだけ勝手に語るつまらないブログです。Dヲタだった頃の記事は思い出として残してます。


※一部修正追記した再掲記事です。



ハイドウモォ。


2003年ウォルト・ディズニー・カンパニー創立100周年でしたね。

様々なお祝いが催された年となった中ではあまり大々的では無かったかも知れませんが、実は100周年の記念としてディズニープラスでは往年の歴史的短編映画の数々が次々に配信開始になりファンを大いに喜ばせたんですよね。


自分は本当に彼の初期の短編作品大好きなんですよね。今も毎日のように何かしらの作品は必ず観ています。



という事で今回はそんなディズニープラスで観ることのできるようになった作品達の中から、ミッキー・マウスの初期短編作品について語っていきたいと思います。


(※当ブログは基本ネタバレありです。ご了承下さい。)




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  ミッキーのバイオリニスト

(原題:Just Mickey)

1930年

監督

ウォルト・ディズニー



データ

ミッキー・マウス第16作目の短編劇場映画。


1930年に公開されたミッキーの最初の映画です。


監督・脚本は共にウォルト・ディズニー



ミッキー・マウスの声優はウォルト・ディズニーが務めています。


ウォルトは会社が軌道に乗り多数の作品の制作とディズニーランド計画で多忙になりながらも最終的に1947年までミッキーの声演じ続けました


前述通りこの作品はミッキーの他に出演者が一人も居ない初の一人芝居映画となっています。


さらにミッキーの実質的な生みの親であるアブ・アイワークスがディズニーを退社して初めて作られた作品の為


【アブ・アイワークス抜きで描かれた初のミッキー・マウス】


が登場した一本でもありました。


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あらすじ



ミッキーはたった一人で独演会に挑む。


ヤジに腹を立てながらも、彼は多彩な表現力を駆使してバイオリン一本で数々の名曲を披露していく…。



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感想

ミッキーの圧倒的なキャラクター力




これまでミッキーを描いてきたアブが居なくなり、その状態でミッキーをどこまで魅力的に表現できるかが今作の一番のテーマでした。


さしずめ…


【ディズニーのアブ・アイワークスへの挑戦】


という言葉が相応しい一本。


最初から最後まで描かれるのはほぼ平面構図のミッキーマウスのみ

おかずは一切なしの直球勝負です。


「アブが居なくてもミッキーの魅力を保ってやるんだ」というウォルトの意気込みがひしひしと伝わる作品です。



もう…この作品は最初から最後まで全てがハイライトですね。





意気揚々と登場してきた彼はまずこれ以上ないくらい派手に転び



笑う観衆にガンを飛ばし



得意気に演奏を始めます。
この演奏時の指の動きが本当に素晴らしいです。



突然音楽家風の髪の毛がボワっとあらわれて…



それを振り乱しながら情熱的にバイオリンをかき鳴らすミッキーw

かと思うと…



メロディアスなナンバーに曲がうつると…



今度はおもむろに号泣しながら演奏するミッキーw



この時の泣き声が非常に可愛らしいです。



だけどヤジにはメッチャ切れるw



そして最後のアンコールでは…


もう…全身を使って音楽を表現するミッキーw




最後はもうバイオリンを真っ二つにぶち壊し、それでも魂の演奏を続け…w



大団円。


いやぁまさに素晴らしいワンマンアクトです。


描き手に左右されない、ミッキーマウスの普遍的なキャラクターとしての魅力を見事に証明する形となった一本でした。


評価も非常に高く、称賛の声を大いに集めたこの作品はミッキーの不動の人気と魅力決定づけると同時に1930年台のミッキー黄金期の幕開けを告げる作品となりました。


本当に「ミッキーだけ」ですからね。
原題の「Just Mickey」に偽りなしです。

アニメーションがまた本当に素晴らしいんですよ。「アブが居なくてもやってやる!」というアニメーターの心の声が透けて見えてくるくらい、渾身の入れ込み具合です。


単純な構図の中で光る、スポットライトやバイオリンの巧みな活用

そして現代のアニメーションではまず見られないミッキーの圧巻の表現力


「ミッキーのバイオリニスト」は長い事配信等がされておらず、普通に視聴することが難しいミッキー作品の1つだったのですが、この度ようやくディズニープラスでの配信がスタートしました♪


めでたいですね!

七分程度短い短編作品になってますので、隙間時間などにぜひお楽しみ下さいませ!






はい、というわけで。


今回はこの辺で。


いつもこんな駄文にお付き合い頂き本当にありがとうございます。感謝。



ではまた次回!






しーゆーねくすとたぁいむぅ。