朝起きたら
雪が積もっていました。
雪国ではこのくらいは積もったうちには
入らないのだけど
そしていつもは憂鬱な雪が
今年は全然降らなかったので、
雪景色がなんだか新鮮です。
雪が降ったらブログに載せてきた
大好きなこの詩と歌を。
雪の日に
雪がはげしく ふりつづける
雪の白さを こらえながら
欺き(あざむき)やすい 雪の白さ
誰もが信じる 雪の白さ
信じられている雪は せつない
どこに 純白な心など あろう
どこに 汚れぬ雪など あろう
雪がはげしく ふりつづける
うわべの白さで 輝きながら
うわべの白さを こらえながら
雪は 汚れぬものとして
いつまでも白いものとして
空の高みに生まれたのだ
その悲しみを どうふらそう
雪はひとたび ふりはじめると
あとからあとから ふりつづく
雪の汚れを かくすため
純白を 花びらのように かさねていって
あとからあとから かさねていって
雪の汚れを かくすのだ
雪がはげしく ふりつづける
雪はおのれを どうしたら
欺かないで 生きられるだろう
それが もはや
みずからの手に負えなくなってしまったかのように
雪ははげしく ふりつづける
雪の上に 雪が
その上から 雪が
たとえようのない 重さで
音もなく かさなってゆく
かさねられてゆく
かさなってゆく かさねられてゆく
吉野弘作詞 合唱組曲心の四季より
https://www.asahi.com/sp/articles/photo/AS20180225001388.html
美しい女声合唱です。
雪がすべてを真白に包む
冬がそれだけ汚れやすくなる
汚れを包もうと また雪が降る
---私は 見えない時間に包まれている
冬がそれだけ汚れやすくなる
汚れを包もうと また雪が降る
---私は 見えない時間に包まれている
心の四季「風が」より
この詩が詠う、
空の高みに生まれた純白の雪のせつない姿に
ひたむきな結弦さんが重なります。
かれん
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