天中殺(空亡)とは | 言霊占術師 神林柚月

言霊占術師 神林柚月

四柱推命・数理・奇門遁甲、霊感タロット、手相など。
母親も古くからの鑑定士、(日本易学院 講師 神林星良)私は二代目鑑定士になります。

東大阪市 石切
占い銀河の舟

空亡(くうぼう)や天中殺という言葉には、四柱推命において特定の時期を指す深い意味があります。これは12年周期の中で、特定の2年間を不運とする考え方であり、この期間に大きな変化を避けるべきだとされています。なぜなら、この時期に新しいことを始めると、その結果が悪い方向に向かう可能性が高いからです。具体的には、引越しや転職などの大きな人生の変更をこの時期に実行するのは避けた方が良いとされています。ただし、「解空」状態、つまり特定の条件下で天中殺の影響が軽減される場合は例外です。


この現象の背後には、十二支(えと)が12年周期であるのに対し、天干が10年周期であるという、中国の暦のシステムに由来する矛盾があります。この2年間のズレが、干支のサイクルにおいて「宙ぶらりん」な状態、つまり運気が半減する時期を生じさせるのです。


しかし、天中殺や空亡の期間は、ただ不運なだけではありません。この時期を自然界の周期、例えば花が枯れて種を落とし、次のサイクルの準備をする時期に例えることができます。つまり、一つのサイクルの終わりを告げ、次の新しい12年周期の始まりを迎える準備の時期と見ることができるのです。天中殺が終わると、新しい始まりがあり、それに伴い新たな成長のサイクルが始まります。種をまき、芽生え、そして花が咲くという自然の流れが、人生にも当てはまるわけです。


この考え方を受け入れることで、私たちは自分自身の人生における不運な時期を、成長と新しい始まりのための準備期間として捉え直すことができます。天中殺や空亡の期間は、反省と内省の時間を提供し、次のサイクルでの成功に向けての種まきとなるのです。