最期の日まで③ | ヒルシュっ子の育児日記と母の闘病記録とその後

ヒルシュっ子の育児日記と母の闘病記録とその後

生まれて間もなく息子がヒルシュスプルング病という先天性の腸疾患であることが判明。その頃の記録と、実母が膵臓癌を患い2月の大雪の日、旅立ちました。母の闘病中の記録とその後の日記です。

亡くなる2日前ほどから、完全に歩けなくなりました。そこで活躍したのが、母が寝ていた部屋にたまたま置いていた私の学習机の椅子。車椅子代わりに乗せ、1人が足を持ち上げ、1人が押しながら母が倒れないように支えて移動しました。

せん妄であまりコミュニケーションが取れなくなった母でしたが、トイレに行きたいことだけは亡くなる前日までハッキリ伝えてくれていました。間に合わないこともあったり、トイレと言っても出ずに終わったり、便座に座るのを拒んでそのまま部屋にもどることもしばしば。

トイレで用を足す気持ちは強くあったようでした。


唯一食べていたアクエリアスの氷も、飲み込むことも難しくなってきていました。噛む回数も減り、姉と数を数えてあげながら、10回は噛むように促していました。