言葉も聞かれなくなり、私たちの問いかけに対し、ほとんどが無反応か首振りで縦か横に振ることで答えていました。白目になりながら無呼吸になる時間も多く、特に寝て起きてからが一番怖かったです。このまま息を引き取るのではないかという恐怖が数回ありました。
それでも何とか持ち直した母。薬のせいか、あまり理解もできていなかったであろう時のこと。わたしが母が倒れないようにと、ソファーに座っていた母の足の間に入り両手で腰を支えていました。色んな思いが込み上げ、抱きつきながら泣いていると、母は私の頭をポンポンと撫でてくれたのでした。それがまた嬉しくて泣いてしまった私。それから何度も支えながら、どさくさに紛れていっぱいギューしました。